週刊まちづくり/12号(99/07/03号)



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□□□□◆週刊まちづくり◆□□□□ ---Weekly Machi-Zukuri---
99/07/03(毎週土曜日発行)             12号(配信数108)
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※等幅フォント半角70文字の設定でお願いします
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┃今号の内容                  ┃
┃     1 まちづくりカレンダー      ┃
┃     2 まちコラム           ┃
┃     3 「まちづくり人を訪ねて」    ┃
┃     4 まちづくり伝言板        ┃
┃     5 週刊まちづくりからのお知らせ  ┃
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◆◇週まちHPのお知らせ◇

配信数100人を突破した週まちですが、このネットワークを活かすべくお互い の顔が少しでも見える関係づくりをできればと思っています。そこで第一弾は 週まちHPです。リンク集では、どのような人にこの週まちが配信されている かわかるように、所属する組織をリンクしてみました。個人でHPをお持ちの 方は是非、編集部までお知らせください。掲示板についても、みなさんのご意 見、情報をお載せください。まずは“一言”よろしくお願いいたします。
(学生の方は、質問などでも結構です。)
       【週まちHP(http://member.nifty.ne.jp/Teru2/w-machi/)】

◆1 まちづくりカレンダー◆◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇

◎:新しく紹介するイベント
■:以前紹介したイベント([●●号]は掲載号)
□:追加情報のあるイベント
☆:配信のタイミング上前号に掲載できなかったもので、掲示板に掲載したイベント

バックナンバーは、以下に掲載中

創刊準備1号|第2号|第3号|第4号|第5号|第6号|第7号|第8号|第9号|第10号|第11号

━━【イベント情報】━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
7/2(金)-4(日)[第7号]
■早稲田大学国際シンポジウム
「都市計画と民主主義」−21世紀のまちづくりが求める市民像と社会像

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7/3(土)4(日)[第10号]
■第2回「川の日」ワークショップみんなに愛される“いい川”募集

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7/6(火)[第10号]
■リビングデザインセンターOZONEセミナー
「これからの建築家とデザイナーの役割とは」

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7/8(木)
◎第1回「まちづくり」の発想がビルダーを救う

【時間】13:00-18:00
【場所】世界貿易センタービル38階 スカイホール(東京都港区浜松町)
【問合せ】住宅と環境を考える会・全国住環境連合会/電03-3519-4545(高橋)
【参加費】2万5000円【定員】定員100人
講師:近藤鉄雄,菅沼康雄,鈴木静雄,原田修一
【出典】
日経アーキテクチャーHPより

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7/9(金)[第2号][第9号]
■住宅総合研究財団 第19回住総研シンポジウム
「木造住宅の未来を展望する(仮題)」

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7/9(金)[第5号]
■都市計画家協会懇話会
【長坂寿久氏(ジェトロ企画部事業推進主幹・前アムステルダム所長)「今、ダッチ・モデルに注目する」】

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7/9(金)[第10号]
■JAM第28回建築研究会
「巨匠の作品と生活空間の関わり」

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7/10(土)
☆<手賀沼ふれ愛フェスタ(シンポジウム)>

アジア航測の野村さんより、情報をお寄せ頂きましたが、12号掲載では間に合わないためにこちらに掲載します。

1.日 時:7月10日(土)
2.場 所:柏市民文化会館及び手賀沼親水広場
3.目 的:
[1] ここで展開される連携の考え方や地域活動などを湖沼環境改善に係る全国
のモデルとして今後の対策に活かしていく。
[2] 水質浄化をはじめとする手賀沼の水環境・水循環の回復の道筋を改めて考
え、実行に移していく契機とする。
4.シンポジウムの背景
 現在、湖沼の水質改善や健全な水循環の回復は、全国的な課題となってきて
いる。千葉県北西部に位置する手賀沼は、昭和40年代からの都市化の進展等に
伴い、主に生活排水からの汚濁負荷量の増大を要因として、湖沼の水質が急激
に悪化したことから、昭和60年12月「湖沼水質保全特別措置法」に基づく指定
湖沼とされ、下水道など各種の水質改善対策事業が実施されている。また、市
民団体等においても手賀沼の水質改善に資するため、種々の活動が展開されて
きている。しかしながら、手賀沼における水質は改善されているとは言い難く、
依然として全国で最も汚濁の進んだ湖沼となっている。
 このような背景の下、全国の湖沼のうち手賀沼に着目して、「皆でとり戻そ
う、美しい手賀沼」をテーマに、手賀沼の流域住民や関係行政等が一体となって
「手賀沼ふれ愛フェスタ」を開催する。その目的は以下の2点である。
[1] ここで展開される連携の考え方や地域活動などを湖沼環境改善に係る全国の
モデルとして今後の対策に活かしていく。
[2] 水質浄化をはじめとする手賀沼の水環境・水循環の回復の道筋を改めて考
え、実行に移していく契機とする。
6.構成等概要
(1)手賀沼流域フォーラム
【第1部】 パネルディスカッション
コーディネーター:須藤 隆一(東北大学大学院 工学研究科 教授)
パネリスト:一方井誠治(環境庁水質保全局水質管理課長)
         西島 浩之(建設省河川局河川環境課長)
      小林 節子(千葉県水質保全研究所印旛沼・手賀沼浄化研究室長)
      星野 保 (美しい手賀沼を愛する市民の連合会会長)
      深山 正巳(手賀沼漁業協同組合長)
【第2部】 水を巡るトークコンサート −水の文化と音楽−
      (ヴァイオリンとピアノによる水と音楽にまつわる話)
      佐藤 陽子(ヴァイオリニスト)
      徳江 陽子(ピアニスト)
参加料:無 料
(2)水辺のイベント
テーマ:「遊んで、学んで!ふるさと手賀沼」
日 時:平成11年7月10日(土)11:00〜15:30
場 所:手賀沼親水広場他
概 要:
○野外ステージでのふれあいイベント
・地元落語家による手賀沼トーク
○水環境について考える展示
・生活排水が水質に与える影響、汚濁の現状
・手賀沼流域での生活排水対策
・手賀沼の昔と今の写真パネル
・廃食油リサイクル石鹸作り 等
○水環境を体験するイベント
・カナディアンカヌーで手賀沼の状況を探検
・手賀沼を船上から見学
・北千葉第2機場の見学
参加料:無 料
7.主 催
環境庁、建設省、千葉県、
松戸市、柏市、流山市、我孫子市、鎌ヶ谷市、印西市、沼南町、白井町、
美しい手賀沼を愛する市民の連合会、(財)山階鳥類研究所
8.後 援
国土庁(予定)、厚生省(予定)、農林水産省(予定)

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7/10(土)[第3号]
■まちまちサロン IN SAWARA

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7/11(日)[第11号]
■(杉並)「市民参加のまちづくりの仕組みを探る」第5回学習会

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7/11(日)
◎小金井・まちづくりの会リレートーク
『小金井における中心市街地活性化を考える』

【時間】14:00-17:00
【場所】小金井商工会館2F(JR中央線武蔵小金井駅北口より歩2分)
・6/2.6/10の中心市街地活性化講習会の資料を一部使い、全国の取り組みや、都市政策の方向などを踏まえ、  皆さんと小金井における中心市街地活性化を考えたいと思います。
 (小金井・まちづくりの会 土肥 英生がレポート)
・中心市街地活性化の問題を一緒に考えてみませんか?
・また、小金井・まちづくりの会への参加もお待ちしています。
【連絡先】土肥 妙子 042-384-5905(TEL) 042-381-2422(FAX)
【提供】小金井まちづくりの会 土肥英生さんからお寄せ頂きました。

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7/13(月)-16(木)[
第3号]
■建築学会関東支部建築計画専門研究委員会第2回研究会
【「新世紀末都市-東京」の新たな解読】

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7/17(土)[第11号]
■第5回 歴史・文化のまちづくりセミナー
【歴史的建造物の活用:一般建造物から歴史的建造物の活用 】

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7/17(土)
◎東京都立大学開学50周年記念事業シンポジウム
【多摩ニュータウンの街づくり・都市環境・安全性】

【時間】14:00-17:00
【場所】東京都立大学講堂小ホール(東京都八王子市南大沢)
【主催者(問い合わせ先)】 都立大学大学院工学研究科
【内容・テーマ・参加費など】 無料,定員250人,締切:7/7
*申し込みは葉書に住所・氏名・電話番号・職業・参加人数を明記し,
〒192-0397八王子市南大沢1-1
東京都立大学工学部事務室庶務係「同シンポジウム」担当(電0426-77-2692)
【出典】
日経アーキテクチャーHPより

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7/19(月)
◎東京都立大学都市研究所研究会
「大都市の市街地再編と循環型まちづくり」【早田宰氏「早稲田の循環型まちづくり」】

→本研究会は、都市研究所の共同研究に関係する人のみの集まりで一般公開的なものではないとのことでした。申し訳ありませんでした。
【時間】15:30-17:30
【場所】都立大学都市研究所2階会議室
【出典】
東京都立大学都市研究所HPより

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7/23(金)-26(月)[第8号][第10号]
■震災サバイバル キャンプイン’99  1000人の仮設市街地づくり

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7/23(金)[第11号]
■第139回都市経営フォーラム
【伊藤滋(慶應義塾大学教授)『21世紀の首都圏』】

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7/24(土)[第10号]
■(松戸)『江戸川・坂川シンポジウム'99』江戸川の自然環境を考える会

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7/24(土)25(日)[第11号]
■練馬まちづくりの会 ガリバーマップでまちウォッチ+第一回活動発表会

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8/7(土)[第11号]
■第7回市民・福祉のまちづくり点検ワークショップ

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10/29(金)-30(土)
◎東京都立大学都市研究所主催開学50周年記念国際シンポジウム
【「グロバリゼーションと都市」】

アメリカ・欧州・アジアから外国人研究者の他、日本人研究者をお招きして、 都立大学内の国際交流会館にて開催の予定。
※学術関係者を対象にした事業です

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11/10(水)
◎東京都立大学都市研究所主催開学50周年記念公開講演会
【「高齢社会の生活環境改善−バリアフリーからユニバーサルデザインへ」

【時間】13:00-17:00
【会場】都民ホール(都庁舎の隣)
【講師】関根千佳(株式会社ユーディット代表取締役)/高橋儀平(東京大学 工学部助教授)/川内義彦(一級建築士)/秋山哲男(都立大学大学院工学研 究科助教授)
施設・設備を障害者が安心して利用できるものに作り変えていくことをバリア フリーデザイン(障壁の無い設計)と呼ぶのに対し、障害者が利用できるだけ でなく高齢者を含む一般の人も広く利用できるよう変えていこうとする考え方 がユニバーサルデザインと呼ばれています。本講演会では、情報機器、工業デ ザイン、建築物、交通等の事例を通して、バリアフリーとユニバーサルデザイ ンの違いを整理し、ユニバーサルデザインが、高齢社会の生活環境改善にどの ような役割を果たすのか、その可能性を検討します。
【参加方法】往復はがきに、住所・氏名・電話番号・職業を明記の上、10/27 (水)必着でお申込下さい。
〒192-0397東京都八王子市南大沢1−1東京都立大学都市研究所事務室庶務係
(TEL0426-77-2351)

─<東海>──────────────────────────────
-7/24(土)[
第10号]
■名古屋都市センター企画展
【都市解読(reading the city)名古屋を読むキーワード】

─<関西>──────────────────────────────
-8/21(土)[第10号]
■INAXギャラリー大阪人間住宅〜環境装置の未来形

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7/10(土)
◎建築士の日記念事業「まちの建築文化と魅力再発見」

【時間】12:30-15:00(1)建築ウオッチング神戸市東灘区・御影の住宅地
    15:30-17:00(2)講演会 東灘区民センター
【場所】7/10,(1)12:30〜15:00 (2)15:30〜17:00
【問合せ】兵庫県建築士会事務局/電078-997-2320(安川)
【その他】無料,定員@150人A100人
(1)「神戸・御影住宅地と建築文化巡り」
(2)「レンズを通した建築ウォチング術」下村純一(建築写真家)
【出典】
日経アーキテクチャーHPより

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7/23(金)[第10号]
■福祉のまちづくり研究会第2回全国大会

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7/26(月)[第10号]
■日本都市計画学会関西支部自主研究都市マスタープラン研究会中間報告会

─<その他>─────────────────────────────
7/9(金)[第8号]
■中心市街地活性化津山シンポジウム
【街の賑わい再生アプローチー具体的展開ー】

━━【定例会】━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
あくまで曜日は原則ですので、お出かけの際には、確認をしてください。

○第2火曜日・・・中野のまちづくりを考える会
○第2水曜日・・・おぎくぼ塾
○第2金曜日・・・練馬まちづくりの会
      ・・・まちまちサロン(奇数月)
【※前号では偶数月と掲載してしまいました。お詫びするとともに訂正をお願 いいたします。】
○第2土曜日・・・小金井まちづくりの会(7月は日曜日です)

━━【連続講座】━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
■暮らしと住まいの市民学校(くらすま塾)99のご案内 [第8号]

───────────────────────────────────
■SDゼミ「住空間を考える」全5回 [第10号]

━━【その他】━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
■密集市街地まちづくり活動支援助成<参加者募集> [第10号]

◆2 まちコラム◆◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇

■■「気まぐれコラム」その3(伊達美徳)■■■■■■■■■■■■■■■

=<吉祥寺は中心市街地活性化の元祖だ>=
前回、中心市街地活性化と人口減少問題の関係やいかにで終わった。ところ
が、週まち11号に土肥さんのレポートに吉祥寺(東京都武蔵野市)のことが
載っていました。私は実は30年ほど前、吉祥寺のまちづくり現場に数年いま
した。気まぐれだから今回はその話にチェンジ。
吉祥寺はいまでこそ一大商業地だが、1970年でしたか伊勢丹百貨店の開
店から急上昇した街。なぜ吉祥寺まちづくりは成功したか、思い出してみる。
第1に、土肥レポートにあるように、地域にまちづくりリーダーたちが居た
のです。加えて、積極的にまちづくりを進める革新行政(有名な社会党市長)
があった。伊勢丹のビルは実は市の公社が事業主です。ついでに、それを支え
るコンサルタントがいた・・つまり私たちのこと(^^)!。
第2に、当時としてはしっかりしたマスタープランをつくって再開発を進め
たこと。もちろんプランどおりにできあがってはいなけど、プランがまちづく
りの羅針盤であったことはたしか。
第3に、大型店の配置が、既存商店街の外周部にあること。街を楽しく回遊
するように伊勢丹、近鉄、東急の3店がとり囲むようにした。アメリカ型大シ
ョッピングセンターと同じですね。駅前で客をすべて吸収してしまうような、
よくある大型店配置ではないところがミソ。
第4に、まちづくりの端緒となった伊勢丹のビル(正式には伊勢丹も含めて
武蔵野市開発公社ビルという)づくりは、実は道路づくりと一体となっている
こと。当時バス通りが今のサンロードであったごとく、まるで道路が無い吉祥
寺に2本の都市計画道路を抜いた。その道路に当った商店群をこのビル内に移
転してもらうためのビル建設だったのです。
第5に、自動車を商店街の中から排除したこと。今ではあたりまえですが、
当時としては画期的で、わたしはこの計画を警視庁の交通担当者に説明して、
えらく怒られた覚えがあります・・なにを言うか、車でどこでも行けるのが街
だ!と。
第6に、これが最も重要と思いますが、吉祥寺には密度の高い暮らしの街が
とりまき、緑濃い井の頭公園があること。しかも所得階層の高い世帯が多いこ
とが特徴です。商業側から言えばしっかりした日常マーケットがあり、都市と
しては街を支える緊密なコミュニティベースがあることですね。
つまり、良い街はよい暮らしをする住民がいることが大前提であるというこ
とで、思えばあれは中心市街地活性化事業の元祖であったか。で、話の筋はも
とに戻って、次回に。

◆3 「まちづくり人を訪ねて」その1◆◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇

 さて、今回から新企画「まちづくり人を訪ねて」です。これまでの「まちづ
くり本」と二本立てで進めていきたいと思います。
 第一回は、三矢勝司さん(千葉大延藤研修士課程→フリー)です。学生時代
は、あの延藤先生の片腕となって活躍していた三矢さんは、今年の3月に千葉
大学修士課程を修了し、現在はフリーの立場で、各地の建築・まちづくりの現
場で活躍をされています。鳥取の環境共生住宅、福島県只見の小学校改築など
建築関係の他、学生時代から関わりのある名古屋市緑区の公園づくりや最近で
は、出身地の愛知県岡崎市において、小学校の後輩である東工大の天野さんと
ともに「岡崎CDC研究会」を組織?し、地元の方々と連携をして活動をされ
ているそうです。
 さて、当日(6/30)にNPOの認証を受けたばかりの千葉まちづくりサポート
センターの事務所から駅前の居酒屋に移っても二人の話しは絶えずに話題は、
ワークショップ(WS)に展開しました。中心的な話題は、“WSの質”の問
題です。前号の本紹介でも書きましたが、最近では、WSなんて必要ない!と
いった議論が行われていますが、そもそも見よう見まねで行われている現状の
WSの質自体が問題ではないか?、しかしWSをどのようにして客観化できる
のか?、WSに質があること自体を理解している人(専門家といわれる人も含
めて)も少ない、またWSという道具も使う人次第であるという話しを3時間
ほど議論をしました。とりあえず、学生の読者の多い週まちできることとし
て、各大学研究室において独自のWS手法が開発されている現状でその学生の
交流ができないだろうかというが出ました。三矢さん曰く、「交換留学制度」
です。あとは、WSつかい(ある意味でプロ)の職能を確立するためには、そ
れを評価する人たちを増やさなければならないよねという議論もしました。
(日本中の多くがイチロー選手を認めるように・・・(笑))
とりあえずは、私と同じフリーの身で生活ができている所に三矢さんのすごさ
を感じつつ、参加の技術を担うプロの職能について考えさせられたりもしまし
た。みなさん、大学研究室どうしのWS交流っていうのはいかがですか?

◆4 まちづくり伝言板◆◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇

=<小金井・まちづくりの会リレートーク>(土肥英生さん)=

第2回〜商店主と地権者の気持ちと‘まちづくり’〜

・前回は、大型店出店計画が頓挫して以来、小金井の南口再開発が動いていな
いという現実の背景について、紹介しました。今回は、もうすこし、どろどろ
した部分触れてみたいと思います。(ここでまとめたものは、資料的な価値が
あるような書き方はしていません。また、複数のコメントをまとめて、報告し
ています。ご了解下さい。)

*再開発を始めとする、まちづくりとの関わり
(商店主の意識)
・商店主の第一に考えることは、採算性だ。採算が悪ければ、いつでも小金井
を捨ててしまう。市民のまちづくりの考え方とは別の論理である。バブル崩壊
以降、商売が厳しくなって、例えば、商店街の同業者が廃業してくれれば生き
残れるという発想さえ持つような状況で、商店街としてまとまることも難しい
なりつつある。
・まちづくりと関わるには、こちらに「経済的余裕」がないとできない。弱肉
強食の世界になっている。
                 │ │
                 │ │
         ┌――――――┐(連続立体交差事業:鉄道高架化)
―――――――――|武蔵小金井駅│――――JR中央線―――――
│      │ └――――――┘│ │■
│      │         │ │■
│      │ (駅広計画) ■│小│■
│      │        ■│金│■
│      │        ■│井│■
│      └――――――――■│街│■
│               ■│道│■
│               ■│ │■    N
│               ■│ │■    ∧
│               ■│ │■    |
│               ■│ │■    |
│  (南口再開発計画区域)  ■│ │■
│________________南口商店街

(再開発に係わる地権者の意識)
・南口再開発に係わる地権者の大半は住宅地の所有者や借地・借家権者であ
り、商店街の問題と切り離して考えざるを得ない。地権者には、再開発を見越
して土地を購入した人もあり、ともかく、土地活用を図りたいという気持ちは
あるものの、事業を動かすだけの資金的余裕に乏しく、動きがとれない状況に
陥っている人もいる。
・一方、商店街の方から見ると、再開発に伴い、別に商業軸が、東側に形成さ
れると、商店街として壊滅的ダメージを受けることも考えられ、特に、南口再
開発計画区域からはずれている、小金井街道東側の商店街にとって、大きな問
題。

(市民との係わり)
・地権者の同意なしにまちづくりの絵を描いても、迷惑としか考えられない・
・・特に 自らの資産をどう運用するかで、頭が一杯の地権者とそもそも、
‘まちづくり’という観点で会話が成立とは考えられない。

こうなると、市民参加のまちづくりとは、完全に別の世界に行ってしまうよう
にも思います。

そこで、出たのが、恵比須のケースを考えてみたらどうだろうか、という意見
です。恵比須に出店予定の大規模デパートが渋谷に集中して、一時は圧倒的な
格差がついたが、現在では、渋谷が若年層の街となってしまい、却って商売と
しては苦戦していて、恵比須ガーデンプレイスの開発を契機として、恵比須の
方がしゃれた街として、盛り返している。

成熟社会の中では、商店街の活性化に市民をいかに巻き込むかが、とても重要
ではないかという意見です。

皆さんは、このように、利害関係が深くからむ街づくりにおける、市民参加を
どう考えられますか?

第2回目は、商店街・地権者を巡るまちづくりの話しでした。
第3回目は、リレートークを巡っての参加者の意見を紹介したいと思います。
(小金井・まちづくりの会)

━━【情報やご意見をお寄せください】━━━━━━━━━━━━━━━━━
●「こんなことありました」というエピソード
●こんな本を読みました(「まちづくり本」のコーナー)
●研究会やイベントの参加者募集
●コンサルタントのバイト、WSの学生のお手伝い募集募集

◆5 編集部からのお知らせ◆◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇

○週まちのネットワーク 「週まち」に頂いた情報はこれらのML等にも掲載される可能性のあることを予めご了承ください。
    ・松戸まちづくりメーリングリスト
    ・まちまちメーリングリスト(まちまち通信)
    ・ニフティサーブ「川のフォーラム」
○お知り合いで配信希望の方がいらっしゃいましたら、お知らせください。
○情報をお寄せください。内容は、みなさんがまちづくりに関係あると思われることならなんでも結構です。みなさんの手元にある情報を是非お寄せください。(メール・FAXどちらでもOKです)
○転載に関してはみなさんの自発的な判断におまかせいたします。
○今後の配信を希望されない方はそのまま、ご返信ください。

○昨日から明日まで、早稲田大学国際シンポジウムが開かれています。会場で
は、週まち読者のみなさんとの出会いがたくさんありました。これからも、い
ろいろな場面でみなさんとお会いするのを楽しみにしています。よろしくお願
いいたします。

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━


週刊まちづくり第12号(1999年7月3日発行)
発行:週刊まちづくり編集部(吉村・杉崎)
E-mail:machi@sa.uno.ne.jp
FAX:052-917-1210(吉村)
URL:http://member.nifty.ne.jp/Teru2/w-machi/




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