週刊まちづくり/199号(2003/04/13号)


週刊まちづくり/199号(2003/04/13号)




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□□□□◆週刊まちづくり◆□□□□ ---Weekly Machi-Zukuri---
2003/04/13(毎週日曜日発行)             199号(配信数1164)
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  ★「緊急トーク 都市再生関連法改正を問う!」掲示板開設中    まだまだ、議論が盛り上がっています。是非、ご参加ください。     ※他にも都市再生関連法改正(建築基準法改正も含む)に関す  る議論が様々なサイトで行われています。       ☆藤沢市市民電子会議室「建築基準法改正YesNo会議室」   ☆東大都市計画研究室「まちづくり会議」 ☆☆【今週の週まち】☆☆☆☆☆☆ 0 週まち関連イベント情報 1.まちコラム ・豊田都市計画区域都市マスタープラン公述体験その2 2.まちづくり本 ・せたがやまちづくりツアー 『地域の福祉まちづくり活動の現状と課題を知ろう!』のご案内日仏都市会議2003「文化をつむぎ、文化をつくる」、開催のご案内「対話による建築・まち育て 参加と意味のデザイン」出版のご案内「きんもくせい」を再び復刊します 3.まちづくり伝言板 4.週まちリンク集充実中(ホームページ紹介) 5.まちづくりカレンダー 6.公募関係 7.編集部からのお知らせ ☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆

───────────────────────────────────────── ◆0 週まち関連イベント情報◆ ───────────────────────────────────────── =<週まち共催イベント>=======================

=<週まち後援イベント>=======================

=<週まち協力イベント>=======================

───────────────────────────────────────── ◆1 まちコラム◆ 豊田都市計画区域都市マスタープラン公述体験その2=<本多弘司>= ───────────────────────────────────────── 今回、わざわざ休みをとって公聴会に参加しようと思ったのは、県の都市計画 区域マスタープランとは何か、勉強したかったからである。それに、都市計画 ・まちづくりの住民参加論を唱える、私自身が一住民として折角の機会だか ら、参加しなくてはとの思いからであった。  第1の論点として、市町村都市計画マスタープランが機能しているかどうか は別にして、なぜ県が都市計画区域マスタープランなのか。従来の整備、開発 及び保全の方針はどう変ったのかである。  私の考えは、広域的観点を理由に結局上位計画優先にならないかという懸念 である。豊田都市計画区域には豊田市(人口36万人、面積191Ku)と三 好町(人口4万人、面積32Ku)である。三好町にはトヨタ自動車の工場が あるが、市街地の連担も、生活圏の交流も豊田市とは少ない。むしろ、北隣の 藤岡町の方が住宅を求めて、豊田市からの人口流出が多く関連性がある。従っ て、豊田市と三好町は区域を分けるべきである。自治体は都市であり、小さく ても自立している。その方が自己責任と自己決定権が高まると考えられる。  次に、「地方分権」による都市計画法の改定で、用途地域の決定権が市町村 に移譲された。しかし、豊田市は中部圏開発整備法により「都市整備区域」に 指定されているため権限がない。豊橋市は「都市開発区域」で権限が委譲され た。中部圏における愛知県の市街地形成は、関東・関西と比べて市街地の連担 性もなく、人口密度も低く生活圏も自立している。特に豊田市は産業都市で自 然も残されている現在、サスティナブル(自然が維持可能)が求められるべき である。用途地域は容積率等を規定し、建築物の高さに大きく影響する。先回 の市町村都市マス策定では、県がマニュアルを作り用途地域と連動できるとい う説明であったが、実態は都市マスと用途地域が乖離していると言わざるを得 ない。                         (自治体職員) ───────────────────────────────────────── ◆2 まちづくり本◆ (今週はお休みです) ───────────────────────────────────────── ───────────────────────────────────────── ◆3 まちづくり伝言板◆ せたがやまちづくりツアー 『地域の福祉まちづくり活動の現状と課題を知ろう!』のご案内 ───────────────────────────────────────── 世田谷には、NPOの先駆けとも言えるまちづくりハウスをはじめ、数多くのNPO が活動しています。これらのNPOは、地域の課題の解決のために、様々な活動 のアイデアやノウハウを蓄積しています。 今回のツアーでは、テーマを地域の福祉活動に絞り、高齢者を取り巻く現状と 課題について、交流を通じて体験学習することで、高齢者を活かした地域社会 の活性化につなげることをねらいとしています。 身近なところで福祉の問題に関わっている方、福祉の課題に関心のある方、福 祉のまちづくりに関心のある方など、ぜひご参加ください! ○なかなか見られない地域の福祉まちづくり活動の現場を体験できます! ○話題の地域通貨を使った新しいまちづくりのシステムについて学べます! ○福祉環境を取り巻く最新のトレンドや、福祉活動のコツも学べるかも! ☆「せたがやまちづくりツアー」って…?☆ 「せたがやまちづくりツアー」とは、世田谷の各地域で日々活動しているNPO を訪ね、その活動現場を見たり、そこで活動する方々の話を聞いたり、活動を 体験したりすることなどを通じて、世田谷のまちづくりについて理解を深める ツアーです。 ※この活動は、2002年度公益信託『世田谷まちづくりファンド』の助成を受け ています。 ■実施日時 2003年5月14日(水)10:00〜17:00 【タイムテーブル(予定)】 10:00 オリエンテーション 11:30 介護・福祉体験(介護食、車イス体験など) 13:30 世田谷線沿線バリアフリーチェック(上町駅〜世田谷区役所) 15:30 まとめワークショップ 17:00 解散 ※コース内容は都合により変更することがあります。 ※当日は雨天決行となります。 ※詳細に関してはセタガヤプロジェクト事務局までお問い合わせください。 ■現場訪問NPO紹介 特定非営利活動法人たつなみ会 1984年設立。主に高齢者福祉および障害者福祉分野で活動。地域に根ざした形 で、介護保険事業、身障者通所サービス、給食サービス、移送サービスなどを 行っています。 ■参加費 1名につき 3,000円(資料代・昼食代・保険代・交通費などを含む) ※参加費の一部は今回協力いただくNPOのみなさんに還元されます。 ※1,000円分までアースデイマネー受入可 ※参加費は当日受付時にお支払いいただきます。 ■募集人数 定員20名(各コース最小催行人数5名) ※申し込み先着順とさせていただきます。 ■参加申し込み・問い合わせ先 セタガヤプロジェクト事務局 TEL:03-5430-8539(担当:「世田谷233」中根) FAX:03-5477-7664 E-mail:setagayapro@livedoor.com ※お申し込みの際は、お名前(フリガナ)・所属団体・連絡先(住所・電話・ FAX・E-mail)・参加動機や学びたいこと(なるべく詳しく)をお知らせくだ さい。追ってツアーの詳細をお送りします。 *ツアーの詳細については、以下のURLもご参照ください。 http://www.setagaya-project.org/ (セタガヤプロジェクト) http://c2.bridge.ac/machitour/ (パブリックファンドプロジェクト) ○主催:地域通貨・セタガヤプロジェクト ○共催:パブリックファンドプロジェクト ○後援:世田谷区、(財)世田谷都市整備公社 【提供】市川徹さんよりお寄せいただきました。 ───────────────────────────────────────── 日仏都市会議2003「文化をつむぎ、文化をつくる」、開催のご案内 ───────────────────────────────────────── このたびフランス外務省の手によって、日仏交流の拠点として長らく人々に愛 されてきた関西日仏学館の大がかりなリノベーションが実施されることとなり ました。1930年代にフランス人建築家の手によって建設されたこの建築は、今 日、登録文化財として京都の町並みに溶け込み、インターナショナルなメッ セージを発信し続けています。2001年から2002年にかけて実施された設計計競 技の結果、近代建築遺産を大胆に造り替え、情報化時代にふさわしい文化施設 として装いを新たにします。 この関西日仏学館のリノベーションを記念して、来たる2003年5月末に京都と 東京で日仏都市会議が開催される運びとなりました。現代社会の大きなテーマ である文化の継承と発展を軸に据え、都市の再生と文化資源のガバナンスをめ ぐって日仏の識者が集まり両国の経験を生かした幅広い議論を行う予定です。 会議の総合テーマは「継承と創造の時代」となし、20世紀の蓄積を如何に受け 継ぎ新世紀の中で発展させていくとともに、新たな文化の創造を如何に果たし ていくかが大きく問われることになります。 京都の会議では「近代建築遺産の継承」に焦点を当て、歴史都市の文脈の中で 近代の遺産をいかに継いでいくかを考え、また東京の会議は「文化資源のガバ ナンス」をテーマとして都市の中に内在する文化のポテンシャルを浮かび上が らせ、そこからいかに都市をよみがえらせるかを議論することになります。 【日時】 □京都会議 2003年5月26日(月):17:00〜,関西日仏学館 2003年5月27日(火):10:00〜18:30,京都市国際交流会館 □東京会議 2003年5月29日(木):10:00〜18:05,日経ホール 2003年5月30日(金):10:30〜18:00,日経ホール 【費用】参加費無料 【プログラム概要】(同時通訳付き) 京都シンポジウム 5月26日(月) 関西日仏学館   ・講演:加藤 邦男(京都大学名誉教授、大阪産業大学教授)「現代建築遺産  の問題―関西日仏学館を巡って」 ・討論(設計者を加えた討論)  進行: 松本裕(大阪産業大学専任講師)、赤堀忍(芝浦工業大学助教  授)、ミシェル・デュペリエ(建築家)他 5月27日(火) 国際交流会館 ・講演:藤岡 洋保(東京工業大学教授)「”新しい建築”の保存が意味する  もの」 ・講演:フランソワ・ロワイエ(シャイヨー高等研究所前所長、パリ市建築遺  産審議会「ヴュー・パリ」会長)「20世紀のフランスに於ける文化遺産の概  念の発展」 ・講演:「現代建築の保護およびリノベーション」  講演者:ベルナール・トゥリエ(文化コミュニケーション省遺産局主任調査  官)、苅谷 勇雅(文化庁文化財部建造物課長) ・討論 進行:フランシス・ランベール(「フィガロ」紙建築欄担当記者) ・講演:ジャン=ポール・ヴィギエ(建築家)「都市景観と現代建築遺産、フ  ランスの事例」 ・講演:田原幸夫(建築家、日本イコモス国内委員会理事、日本設計・保存プ  ロジェクト総括)「『真実性(オーセンティシティ)』と『安全性』のはざ  まで苦闘する日本の建築家達?地震国日本における固有の問題を通して?」 ・講演:石田潤一郎(京都工芸繊維大学教授)「都市景観と現代建築遺産、  京都特有の事例」  石川裕一(京都市文化財保護課)「京都における近代の建築遺産の保護事例  について」 ・講演:仙田 満(日本建築学会会長・東京工業大学教授)「京都・日本の歴  史的都市における景観保全と創造」 ・ラウンドテーブル:「都市景観と現代の創造を如何に両立させるか。」  進行:フランシス・ランベール  発言者:カトリーヌ・バルベ(パリ市都市計画局長)、伊従勉(京都大学教  授) ・総括:加藤邦男(京都大学名誉教授、大阪産業大学教授)、ブルーノ・ファ  ヴェル(フランス文化コミュニケーション省) 東京シンポジウム 5月29日(木) 「歴史的資源を活用した新たな都市文化の構築」 ・挨拶:塩谷隆英(総合研究開発機構理事長)、ベルナール・ド・モンフェラ  ン(駐日フランス大使)もしくは、アンドレ・シガノス(駐日フランス大使  館文化参事官、「日仏都市会議2003」実行委員長)、日本経済新聞社長(予  定) ・基調講演:槇文彦(建築家)「多焦点都市東京と文化拠点の展開」  ・基調講演:フランソワ・ロワイエ(パリ市建築遺産審議会会長)「パリ市の  文化遺産政策に於ける古きパリ委員会の役割」 ・事例報告:ジャン=ポール・ヴィギエ(建築家)「パリのグラン・プロ  ジェ―パリ・セーヌ左岸ZAC計画」 ・セッション1「都心再構築―機能と文化」  司会:鈴木博之(東京大学教授)  パネラー:勝田三良(東京都都市計画局長)、福澤武(三菱地所代表取締役  会長)、高階秀爾(大原美術館館長、文化審議会会長)、カトリーヌ・バル  ベ(パリ市都市計画局長) ・セッション2「多様性の中の新たな文化と環境の構築」  司会:佐藤滋(早稲田大学教授)  パネラー:山出保(金沢市長)、ダニエル・グランジャン(ナンシー市副市  長、国立ナンシー建築大学学長)、中田雅資(都市基盤整備公団理事)、澤  井安勇(総合研究開発機構理事) ・総括:河合隼雄(文化庁長官)、ラファエル・アカン(フランス文化コミュ  ニケーション省遺産局副局長) 5月30日(金) 「創造的都市への戦略的プログラム」 ・基調講演:カトリーヌ・バルベ(パリ市都市計画局長)「新たな文化・教育  の場の創出―セーヌ左岸地区協議整備区域(ZAC)を事例として」 ・基調講演:伊藤滋(早稲田大学教授)「東京のグランドデザイン」 ・討論  ・セッション3「都市の自立に向けた文化のプログラム」  司会:大西隆(東京大学教授)  パネラー:中田宏(横浜市長)、ダニエル・デュシェ(建築家)、森野美徳  (日本経済研究センター主任研究員)、カトリーヌ・グルー(東京大学客員  教授) ・セッション4「創造的文化のインフラストラクチャー」  司会:三宅理一(慶応義塾大学教授)  パネラー:原田敬美(港区長)、森稔(森ビル代表取締役社長)、ミシェル  ・コラルデル(国立大衆芸術芸能博物館館長・同マルセイユ移転プロジェク  ト担当)、隈研吾(建築家、慶應義塾大学教授) ・総括:ミシェル・クレマン(文化コミュニケーション省建築遺産局局長)、  東京都代表 ・閉会の辞:福原義春(資生堂名誉会長、本シンポジウム組織委員会委員長) *詳細なプログラムについては、以下のURLをご参照ください。 http://www.t3.rim.or.jp/%7Esfjti/toshi_kaigi.html 【申込】上記ホームページの専用メールフォームからのお申し込みとなりま す。なお、定員になり次第、締め切りいたしますので、お早めにお申 し込みください。 【問合】「日仏都市会議2003」事務局 〒150-0013 東京都渋谷区恵比寿3-9-25 日仏会館内 日仏工業技術会 佐藤(T.SATO) 電話:03-5424-1146 FAX:03-5424-1147 e-mail : sfjti@t3.rim.or.jp  (事務局アドレス) URL : http://www.t3.rim.or.jp/%7Esfjti/toshi_kaigi.html 【提供】田中暁子さん (東京大学)よりお寄せいただきました。 ───────────────────────────────────────── 「対話による建築・まち育て 参加と意味のデザイン」出版のご案内 ───────────────────────────────────────── 時下、ますますご清栄のこととお慶び申し上げます。 私どもは日本建築学会の「参加と創発のデザイン小委員会」として1996年から 活動を開始し、2000年以降は「意味のデザイン小委員会」と名称を改めそれぞ れが実践と議論を重ねてきたメンバーです。この度最新の現場情報も満載し、 全体の議論の中から生まれつつある建築・まち育ての大きなコンセプトを共有 しつつ、各自の実践に基づいた実に多様な論功を一冊の本にまとめることがで きましたので、お知らせします。  筆者は11名と盛りだくさんですが、どの論考も興味深く、読者の想像力を かきたててくれる独創的なものであり、現場で悩むまちづくりの実践者にとっ て必ず得ることの多い内容であることをお伝えしたいと思います。 【定価】B5判並製270ページ 書籍:2800円+税 【申込・問合】 学芸出版社 〒600-8216 京都市左京区木津屋橋通西洞院東入 TEL:075-343-0811 (担当:永井) ■コミュニティが生む「新しい公共」              林 泰義  行政が「独占してきた公共」が、もはや、虚構であると断じ、既決定の都市 計画が中心市街地再生などのまちづくりを主導するのは不適切であるという事 実認識が重要であるという立場から、新潟県の中山間地域の「都岐沙羅元気づ くり」事業の実践を通して、同時多発の内発的まち育ての方法論と個人が「小 さな公」として地域社会に迎えられる仕組みを提示している。 ■中間的公共性としての地域コミュニティ      乾 亨  「地域のことは地域で決める」とはどういうことか、という刺激的な問いか けから、ゆるやかな共感に基づく合意・決定プロセスとして「パッシブ参加」 という概念を提起している。町内会・自治会が地域の意思を代表していくため には、「話をまとめよう・単純化しよう」とする態度から「話を広げよう・複 雑化しよう」とする態度への変革が必要であるという指摘は、説得力に満ちて いる。 ■「私」からほとばしる公共性 〜「参加」による意味の変換〜 北原啓司  「私」と「公」との関係性に焦点を当てて、「私」が「公」に変換する具体 的な事例を通して、時間軸を内包した新たな公共性の考え方を提起している。 「私」的空間が「公」的存在に変容すること(「私」からほとばしる公共性) により生じたさまざまな出来事こそが、場が生み出した新たなコミュニケーシ ョンとして評価すべき成果であると、厳しく参加のあり方を指摘している。 ■「まちの記憶」を形にすること〜広島・猿楽町映像復元プロジェクト〜   福田由美子  実に興味深い最新の事例を例に取り、住み手の記憶に内在する生活の価値を 浮き彫りにしている。共有された社会的記憶は、そこに住まう人々の豊かさを 語るものであり、次の時代を生きるエネルギーとなる、という指摘には深い共 感を覚えざるを得ない。場所の力の意味を改めて問うことで、それがひとりひ とりの生きる力、環境を思う心を育てることであり、そのプロセスが意味をデ ザインすることであると実感に基づいて語られている。 ■成果主義におちいらない脱力的まちづくり           倉原宗孝  無数のエピソードによって紡ぎ出された「共感のまちづくり」という概念 は、『神は細部に宿るといわれるが、まちづくりの果実はその一連のプロセス に紡がれる小さな出来事の中にもある、いや小さな出来事の中にこそある』と する著者の考え方の結晶である。彼においては、まちづくりはもはや生き方の 問題なのだ。まちづくりとは「私」と「まち・コミュニティ」の相互触発・相 互発達へ向けた動的行為のプロセスでもある。同時にその中で、まちづくりと は、一人ひとりが自らの生きる意味を創造し獲得していく行為でもある、とい う言葉が心に沁みていく。 ■共に生きる意思の発露をつつむ環境計画へ〜目的的計画学からこぼれた世界 〜                             横山ゆりか  計画学が切り捨ててきた「正当でない利用」の現れの中にある潜在的意思、 無言の意思のまま埋もれる運命にある多くの「つぶやき」となるべき内容、現 在の参加の手法の限界を認識し、さらにその向こうにある世界を論じている。 地域の人々の行動を身近に十分に見知ることのできる真の意味でのコミュニテ ィ・アーキテクト像、またそれぞれの人や地域環境に則した適切な環境利用の 場の研究であるとする提起は深く重い。 ■トラブルをエネルギーにする〜対立を対話に変える物語性のデザイン〜    延藤安弘  対話と協働の時代の建築・まち育てに求められる専門性の特徴は、「関係を 変える創造性」であるという指摘は鋭い。その上であくまでも具体的実践に学 びつつ、対話と協働のデザインに赴く専門家は、杓子定規を捨てる、生活知を 触発する、誠意や勇気や寛容などの人間的叡智を身につけるために、自己のメ タモルフォーゼに赴く、開かれた自己変身の旅を楽しむ存在でありたいと結ん でいる。 ■参加のデザインによる設計方法論               伊藤雅春  参加のデザインの最も本質的な効果は、参加のデザインプロセスが地域社会 に自己決定する機会を提供することにあるとし、そうした機会を積み重ねてい くことによって、コミュニティ自体の自己組織化が引き起こされる点を豊富な 事例に基づき指摘している。  参加による空間づくりや運営管理の場こそコミュニティの内発的なルールづ くりの具体的な体験の場であり、地域自治の源泉であることを忘れないで欲し い。 ■人間と環境が一体となった生活空間計画      森永良丙  空間の力と生活の力というキーワードから新たな計画論を展開している。空 間の主性を活かし、他者感覚の誘発を促すのは、長い時間をかけてにじみ出る 意味を引き受けることのできる空間計画であるという指摘である。その上でデ ザインの方法と認識を転換する方向として、空間計画に主体すなわち住み手が 登場する仕組みをより豊かにしていくことを主張している。そのために意味の デザインが重要であるとしている。 ■物語とプロセスの建築デザイン                連 健夫  建築思想が、ハードな「空間としての建築」からソフトな「意味の建築」へ 大きくシフトしていることを歴史的に論証し、効率性、機能性といった科学技 術をベースとした一元的な価値観による建築評価から、多様な建築のあり方に おけるプロセスの評価に注目すべきであるとしている。建築を様々な要素をく み取ることができる「物語」として捉える視点が重要であるとする主張は、単 なる評論ではなく著者の実践活動に支えられた言葉である。 ■かたちの意味とコンテクスト                 秋元 馨  あくまでも論理的にデザイン手法としてのコミッショナー制、デザインコー ド、ワークショップの三つを例に取り上げ、かたちの意味について論考してい る。「かたちの意味とかたちの美が混同されている」という言葉は新鮮であ る。「美」と「意味」はあくまでも別の次元にあり、「美」は、何かを「伝え る」こととは原則として無関係であるとし、参加によって意味を共有すること が即、建築の美にはつながらないがゆえに、建築家は計画プロセスの民主化に 臆することなく参加すべきであるとする指摘には興味深いものがある。 【提供】伊藤雅春さんよりお寄せいただきました。 ───────────────────────────────────────── 「きんもくせい」を再び復刊します ───────────────────────────────────────── 大震災24日後の1995年2月10日に阪神大震災復興市民まちづくり支援ネット ワークの広報機関誌として、月2回A4版全4頁で、神戸・阪神間の震災から の復興まちづくりへの「市民」の取り組みを伝えてきました。ネットワークの 相互連絡メディアであると共に、全国のまちづくり関係者にニュースとしてF AXを中心に送り、1997年8月27日第50号で終刊しました。 1999年4月、震災5周年をめざして、兵庫県・神戸市を中心に多くの復興検証 の取り組みが進められ、私たち支援ネットの活動も緊急対応段階からそれらの 結果の成果失敗を確認し、再び全国の方々にお知らせする義務があると思い 「報告きんもくせい」として復刊し、2002年3月50+36号まで3年間月刊で発 行しました。 1年間休みましたが2003年4月より、震災から生まれたネットワークが本当の 「市民まちづくり」にこれからも取り組んでいくことを改めて宣言し、「月刊 きんもくせい」として再復刊します。だから50+36+第1号です。少なくとも 「大大特研究」が続くであろう2007年3月までの4年間48号までは月刊で発 行することを約束します。 「市民まちづくり」に取り組む多くの人々やそれを支援する人々のための、小 さくとも輝くメディアをめざします。あるいは、小さいからこそ輝くことので きるミニコミであり続けていくつもりです。また、2003年秋までに支援ネット は特定非営利法人化し「NPOきんもくせい」とする予定です。その機関誌と しても「月刊きんもくせい」は機能することになるでしょう。 (小林郁雄/030410記) 【申込先】阪神大震災復興 市民まちづくり支援ネットワーク 事務局 〒657-0024 神戸市灘区楠丘町2-5-20 まちづくり(株)コー・プラン内 TEL.078-842-2311 FAX.078-842-2203 Email:mican@ca.mbn.or.jp ※一月遅れのWWW版   http://www.gakugei-pub.jp/kobe/g_kin/index.htm 【提供】前田裕資さん(学芸出版社)よりお寄せいただきました。 ───────────────────────────────────────── ◆4 週まちリンク集充実中◆ ───────────────────────────────────────── 週まちリンク集には大きく下記のような2種類があります。ご紹介いただく際 は【個人・組織・団体などの名前/URL/紹介者のお名前/(できれば一言 メッセージ)】を記載の上、編集部までお寄せください。 (1)週まちのネットワーク編────────────────────────────  ・みなさまの活動や所属しているグループや組織、あるいは個人のページに   ついてのご紹介をよろしくお願いいたします。  ・基本的には自薦とさせていただきます。   ※紹介者のお名前を掲載させていただくことによって、週まちを通じて各    活動に関心を持たれた方を少しでも近い関係でつながればことをめざし    ています。 (2)おすすめサイト紹介編────────────────────────────  ・自分が直接関わっているわけではないが、知人が関係している場合、ある   いは使える、面白いサイトなどをご紹介ください。 なお、リンク集は週まちHPのトップページからリンクされています。 ───────────────────────────────────────── ◆5 まちづくりカレンダー◆ ─────────────────────────────────────────

◎:新しく紹介するイベント ■:以前紹介したイベント([●●号]は掲載号) □:追加情報のあるイベント ☆:ホームページ版での新情報 <ちょい>:20代によるまちづくりを考える<ちょいまち>メンバーが関         わっているイベント バックナンバーは、以下に掲載中

|第185号| |第186号|第187号|第188号|第189号|第190号| |第191号|第192号|第193号|第194号|第195号|第196号|第197号|第198号|

◇◇イベント情報◇◇ ─<関東>────────────────────────────── 2003/4/4(金)-22(火) ■春の小川まつり「川遊び×SHIBUYAscape」展示[187号伝言板] ─────────────────────────────────── 4/18(金) ■ミニシンポジウム「アーバンビレッジ巡行」[191号] ■第2回たあとるセミナー「市民活動と法人制度」[196号] ─────────────────────────────────── 4/19(土) ■第7回「現代まちづくり塾」   吉川富夫(東京市政調査会研究部次長)「社会的共通資本の考え方に学ぶ   (2)」   田村明(地域政策プランナー)「都市という文明の本質とその矛盾」[196号] ─────────────────────────────────── 4/20(日) ■シンポジウム「文化と街づくり 縄文から平成へ」[195号] ─────────────────────────────────── 4/22(火) ■比較住宅政策研究会   竹井隆人(住宅金融公庫調査役)「米国における集合住宅による私的政府   の理」[196号] ─────────────────────────────────── 4/24(木) ■第184回都市経営フォーラム   佐々木経世(イーソリューションズ(株)会長兼社長)『これからの企業が   求める戦略的都市空間』[195号] ■第32回街なか研究会   藤井正昭(京島まちづくり協議会会長)[197号] ─────────────────────────────────── 4/27(日) ■駿博会20周年記念・講演会 「21世紀を拓く日本大学理工学部の叡智」[197号] ─────────────────────────────────── 4/29(火) ■ヒアシンスハウスをつくる集い   詩人・立原道造が別所沼に描いた夢の実現を市民の手で![197号] ─────────────────────────────────── 4/30(水) ■住宅都市国際協力研究会   海老塚良吉(国際建設技術協会調査部長)「アフガニスタン、カブール市   の住宅の現況と住宅復興」[197号] =================================== 2003/5/8(木) ■住宅都市国際協力研究会   新田目夏実(拓殖大学国際開発学部教授)「過剰都市化・首位都市化・メ   ガ都市化−アジアの都市化の現状と展望」[198号] ─────────────────────────────────── 5/9(金)-6/14(土) ◎展覧会「GROUNDSCAPE−篠原修とエンジニア・アーキテクトたちの軌   跡」 【時間】11:00〜19:30(最終入場19:00) 日曜休館 【場所】TNプローブ 東京都港区北青山3-6-1 ハナエモリビル5F http://www.tnprobe.com/info/map.html 【費用】無料 【主催】グラウンドスケープ展実行委員会 【問合】グラウンドスケープ展実行委員会事務局(東京大学景観研究 室内)TEL:03-5841-7450 【内容】−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− 日本の土木施設は、美的であることが必ずしも重視されないという課 題を抱えています。そのような中で篠原修(東京大学教授、土木設計 家)は、自ら、都市美・機能美の観点からデザインの可能性を追求す る一方で、優秀なアーバンデザイナーやエンジニアの発掘と紹介に努 めるなど、実に多面的に活動してきました。 地形や都市のスケールで風景創出に取り組む土木デザイン。 本展では、その第一人者である篠原修及び彼と協働してきたエンジニ ア・アーキテクトたちによる、橋梁、河川、ダム、都市など幅広い最 新プロジェクトを、巨大な模型や写真等で紹介します。土木デザイン、 風景づくりの可能性とその広がりとは、どのようなものなのか。 ●展示プロジェクト ・苫田ダム(岡山県奥津町)、津和野川(島根県津和野町)、宿毛河 戸堰/河畔公園(高知県宿毛市)、桑名住吉入江(三重県桑名市)、 勝山橋(福井県勝山市)、朧大橋(福岡県上陽町)、謙信公大橋(新 潟県上越市)、旭川都市拠点地区(北海道旭川市)、長崎常盤出島・ 橋梁群(長崎県長崎市) 【提供】TNプローブよりお寄せいただきました。 ─────────────────────────────────── 5/10(土) ■省エネゲーム出版記念ワークショップ「実践!ここまでできる家庭の省エ   ネ」[197号] ─────────────────────────────────── 5/11(日) ■旧柳瀬金物店倉庫再生プロジェクト「レンガ倉庫大掃除イベント」   (埼玉県深谷市)[197号] ─────────────────────────────────── 5/14(水) ■比較住宅政策研究会   首藤亮一(まちづくり研究所)「スウェーデンの住環境政策と新しい住ま   い方」[198号] ◎せたがやまちづくりツアー   『地域の福祉まちづくり活動の現状と課題を知ろう!』[199号伝言板] ◎おぎくぼ塾2003 5月例会   田辺幸雄「暦(こよみ)」 【時間】19:00〜20:30 【場所】阿佐ヶ谷地域区民センター 3階第4集会室 杉並区阿佐ヶ谷南1−47−17 (JR阿佐ヶ谷駅南口下車3分) 【費用】通信費・会場費として500円 【申込】会場予約の都合上、5月13日までにご出欠をお知らせ下さ い。 TEL 03−5377−7166 FAX 03−5377−7167 【内容】−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− 新緑が気持ちのいい時候となりました。季節に合わせた野山の移り変 わりを愛でることが少しずつ見直されてきたようです。そのような中 で今月は「暦」を通して日本の文化観や自然観などを振り返ってみた いと思います。 私たちは古来より風土に合う暮らしを重ねてきました。それは季節や 天候といった自然の営みに寄り添うように形成され、その知恵や掟な どが身の回りの暮らしとともにありました。それらの多くが「暦」の 中に残っています。しかし近代化・現代化の中でそれらは生活と切り 離され、感覚も薄れてきてしまいました。旧来のような拡大型の社会 づくりから大きく転換を求められている今、あらためて「暦」にこめ られた先人たちの思いがどのようなものだったか学んで見たいと思い ます。 今月は東京都建築士事務所協会杉並支部で古くから活躍されていた田 辺さんの語りに耳を傾けながら「暦」を見直してみましょう。 【提供】山田清さんよりお寄せいただきました。 ─────────────────────────────────── 5/17(土) ■都市環境デザイン会議 関東ブロック 野田大会   シリーズ・関東における近代産業の発展と盛衰、その遺構の現状と都市デ   ザイン   第2回 水辺の産業と運河・・・千葉県野田市[197号] □Seed Age Forum. (種子世代の集会所)〜行政と民間の協働を考える〜[198号]   ※問い合わせ先の変更    (変更後)seedageforum@herb.nifty.jp ■第8回現代まちづくり塾   第一部「まちづくりと行政」   吉川富夫(東京市政調査会研究部次長)「社会的共通資本の考え方に学ぶ   (3)」   第二部「都市の過去・現在・未来」   田村明(地域政策プランナー)「都市の土地とは人間にとっていかなる存   在か」[198号] ■早稲田都市計画フォーラム第52回連続セミナー   「草の根都市再生の可能性〜NPO・まちづくり会社は、日本の都市を変革   できるか?〜」[198号] ─────────────────────────────────── 5/20(火) ■『美しい街づくり−日本』シンポジウム[197号] ─────────────────────────────────── 5/22(木) ■第185回都市経営フォーラム   関満博(一橋大学大学院商学研究科教授)「中国特区政策等を題材に、日   本のこれからの産業及び都市政策への提言」[198号] ─────────────────────────────────── 5/23(金) ◎第141回ソフトウェア工学研究会   パターンワーキンググループ設立記念セミナー 【時間】13:00-17:40 【場所】早稲田大学理工学部55号館N棟1階大会議室 大久保キャンパス http://www.sci.waseda.ac.jp/campus-map (JR高田馬場駅下車徒歩10分,JR新大久保駅下車徒歩10 分) 【費用】無料(どなたでも参加できます) 【問合】patterns-wg-seminar@fuka.info.waseda.ac.jp 詳細は,(社)情報処理学会ソフトウェア工学研究会パターン ワーキンググループWebページをご覧ください. (http://patterns-wg.fuka.info.waseda.ac.jp/) 【内容】−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− 情報化社会の急速な発展に伴い, ソフトウェアパターンを学び,利 用し,発展させることの重要性が増してきています.ソフトウェア工 学研究会では,ソフトウェアパターンを原点から見直し,その普及に つとめるためにパターンワーキンググループを設立しました.ワーキ ンググループでは,個人・組織・ソフトウェアコミュニティの各レベ ルでの新たなナレッジの蓄積・共有の枠組みの確立への貢献を目指す とともに,ソフトウェア工学の観点からソフトウェアパターンを見直 し研究テーマとしても確立することを目指します.また、建築や都市 計画といった分野との学際的な交流も活発に行っていく予定です。 ワーキンググループの設立を記念して,建築分野でのパターン実践者 として著名な中埜博氏の基調講演をはじめ,ソフトウェアパターンの 入門,現状,活用, 研究に関連する講演を予定しています.多数の 方々の参加をお待ちしています. ★プログラム 13:00--13:05 開会のご挨拶 青山幹雄(南山大) 13:05--13:15 パターンワーキンググループのご紹介 羽生田栄一(豆蔵) 13:15--14:45 基調講演:パタン・ランゲージに何が可能か 中埜博(まちづくりカンパニー・シープネットワーク) 休憩 15:00--15:40 ソフトウェアパターン入門 井上健(横河電機),羽生田栄一(豆蔵) 15:40--16:20 形から入らないパターン活動   細谷竜一(東芝) 16:20--16:50 ソフトウェアパターンの現状と適用経験 佐枝三郎(三井情報開発) 16:50--17:30 ソフトウェアパターン研究の現在と未来   鷲崎弘宜(早稲田大学), 深澤良彰(早稲田大学) 17:30--17:40 閉会のご挨拶 羽生田 栄一(豆蔵) 【提供】中埜博さん(まちづくりカンパニー・シープネットワーク) よりお寄せいただきました。 ─────────────────────────────────── 5/29(木) ■平成15年度練馬区まちづくり講座   葛西紀巳子(色彩環境計画室代表)「まちづくりと色彩」[198号] ─────────────────────────────────── 5/29(木)-30(金) ◎日仏都市会議2003「文化をつむぎ、文化をつくる」東京会議   [199号伝言板] ─────────────────────────────────── 5/31(土) ■シンポジウム『沸き上がる「住民自治」、その原点とプロセスデザイン』   -小さな自治が拓く大いなる可能性-[198号] =================================== 2003/6/6(金) ■建築学会   第5回公開研究会「いざという時のための地域コミュニティ形成と支援   ツールの現在」[198号] ─<東海>────────────────────────────── 2003/4/19(土) ■(社)都市住宅学会の中部支部設立準備総会[196号] =================================== 2003/5/10(土) ◎名古屋産業大学・名古屋経営短期大学 環境フォーラム 【時間】13:30-15:30 【場所】名古屋産業大学文化センター3階ホール 尾張旭市新居町3255-5 【費用】無料 【申込】当日先着順にて受け付けます.なお,環境フォーラムに関す るお問い合わせは下記までお願いします. 【問合】名古屋産業大学 総務課 〒488-8711 尾張旭市新居町3255-5 T:0561-55-5101 【内容】−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−  名古屋産業大学は,平成12年4月,全国初の環境情報ビジネス学部 を持つ大学として開学,地域社会に開かれた大学をめざして,名古屋 経営短期大学とともに様々な取り組みを進めてきました.  本学が立地する尾張東部地区では,「愛・地球博」の開催に向けて 着々と準備が進められています.そして,この国際博を地域共有の財 産として地域づくりに積極的に生かすことができるのは,この地に暮 らし,働き,学ぶ私たち自身ではないでしょうか.  環境経営研究所では,「愛・地球博」の開催を景気に,関係する団 体,学会,機関等と連携し,明日の地域環境の在り方をともに考え, ともに実現していくための真摯な議論と情報受発信の場として,シリ ーズテーマ「愛・地球博と地域環境経営」のもとに,環境フォーラム を継続的に開催することを計画しています.  平成15年度の環境フォーラムは,「愛・地球博」の計画,そして 最近の動きについて情報共有することを目的に,下記のとおり開催し ます. ★プログラム 13:00- 受付開始 13:30-13:40 主催者挨拶 13:40-14:10 基調講演「愛・地球博と環境」 伊藤達雄(名古屋産業大学学長) 14:10-15:30 特別講演「愛・地球博の計画、そして最近の動き」 椋周二((財)2005年日本国際博覧会協会会場整備本部長) 15:30 閉会 【出典】同イベントちらしより ─────────────────────────────────── 5/31(土) ■NPO「まちの縁側育み隊」法人設立パーティ[198号] ─<関西>────────────────────────────── 2003/4/13(日) ■山科本願寺・寺内町遺跡国史跡化記念講演会   「戦国の山科を考える―山科の遺跡とまちづくり―」[194号] ─────────────────────────────────── 4/17(木) ■建築祭参加イベント/街づくりセミナー   馬場正哲「市民の創造力創生の試み」[194号] ─────────────────────────────────── 4/18(金) ■2003年第3回都市環境デザインセミナー「祭りとコミュニティ」[193号] ■建築祭参加イベント/街づくりセミナー   井口勝文「イタリアの小都市から考える」[194号] ─────────────────────────────────── 4/19(土) ■道路環境市民塾〜クルマ依存社会を考える〜   第一回:《手渡したいのは青い空〜持続可能な交通の未来を考える〜》[194号] ─────────────────────────────────── 4/24(木) ■建築祭参加イベント/街づくりセミナー   三好庸隆「日本のニュータウン、イギリスのニュータウン」[194号] ─────────────────────────────────── 4/25(金) ■建築祭参加イベント/街づくりセミナー   江川直樹「地域と共生する集合住宅によるまちづくり」[194号] =================================== 2003/5/16(金) ■2003年第3回都市環境デザインセミナー   千葉桂司(都市公団関西副支社長)「連鎖のまちづくり」[197号] ─────────────────────────────────── 5/17(土) ■道路環境市民塾〜クルマ依存社会を考える〜   第二回:《大阪の空気はきれいになったの? 〜ブロックを使って考えよ   う〜》[194号] ─────────────────────────────────── 5/17(土)-18(日) ■全国むらおこし人大会 in 加美町[198号] ─────────────────────────────────── 5/24(土) ■2003年度日本サウンドスケープ協会シンポジウム「市民運動としてのサウ   ンドスケープデザイン[194号] ─────────────────────────────────── 5/26(月)-27(火) ◎日仏都市会議2003「文化をつむぎ、文化をつくる」京都会議   [199号伝言板] =================================== 2003/6/18(水) ◎2003年第5回都市環境デザインセミナー   Riitta Salastie(Architect SAFA, D. Sc., Helsinki City Planning   Department)「建築保存か? 都市遺産の保全か? ヘルシンキの場   合」※報告は英語です。質疑応答等には通訳がつきます。 【時間】18:30- 【場所】大阪府立女性総合センター(ドーンセンター室) 【費用】会員・研究会メンバー500円/会員外1000円/学生500円 【主催】都市環境デザイン会議関西ブロック・都市大阪創生研究会 【申込】(株)学芸出版社 前田裕資         FAX(075)342-2605         E-mail maeda@mbox.kyoto-inet.or.jp     http://www.gakugei-pub.jp/judi/semina/s0306/index.htm ※定員:50名/会員優先/申し込み先着順 【内容】−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− ヘルシンキでは、ほとんどの建物が詳細計画によって保存されていま す。特殊な場合は、建築保護法および建築保護令の2種類の法令で国 家建築物として保護することができますが、計4000の建物群および歴 史公園のような文化的、歴史的エリアが都市計画によって保存されて います。 その目標は、変化しながらも永続する都市の財産を保存することで す。 ヘルシンキの建物ストックは比較的新しく、1900年以前に建設された 建物はわずか553戸です。そのうち1850年以前の建築数は83戸で、建 物ストックの51%、つまり半分以上は、1970年代以降に建築されてお り、全部で21,885建物あります。 2002マスタープランは、文化的、歴史的に重要な区域として、200を 越える区域をリストアップしています。これらの地区は、都市中心 部(旧市街)だけでなく、広く郊外地区についてもリストアップしてい ます。また最近では、モダンムーブメントの建築物もリストアップさ れていますが、モダンムーブメントの建築物の指定と保全の方法論は 検討中です。 古い建物の保存と地区の保全の違いについては、さまざまに特殊な問 題が発生します。 目標は、これらのエリアを生活する地区として維持することおよび文 化的価値が保全できるように保護手段を誘導することです。これのパ イオニア的なヘルシンキでのプロジェクトとしては、Pihlajamaki (1960年代からの住宅エリア)の保護と保存があります。Pihlajamaki はヘルシンキのDoCoMoMo(The Documentation and Conversation of building, sites and neighborhoods of the Modern Movement)に よってリストされた3つの住宅エリアのうちの1つです。歴史の積み重 ねによって構成されたヘルシンキの都市形成は、文化的価値として見 なされているのです。 【提供】前田裕資さん(学芸出版社)よりお寄せいただきました。 ─────────────────────────────────── 6/21(土) ■道路環境市民塾〜クルマ依存社会を考える〜   第三回:《フィールドワークin西須磨〜まちに巨大な道路ができると   き〜》[194号] =================================== 2003/7/19(土) ■道路環境市民塾〜クルマ依存社会を考える〜   第四回:《参加で変えよう!政策づくり・まちづくり》[194号] =================================== 2003/8/23(土) ■道路環境市民塾〜クルマ依存社会を考える〜   第五回:《自分と自動車のつきあい方を考える》[194号] =================================== 2003/9/19(金)-21(日) ■第26回全国町並みゼミ かしはら・今井大会(全国大会今井ゼミ)[185号] 【場所】奈良県橿原市今井町 ─────────────────────────────────── 9/20(土) ■道路環境市民塾〜クルマ依存社会を考える〜   第六回:《環境再生VS都市再生?!〜持続可能なまちへの道しるべ〜》[194号] ─<北海道>───────────────────────────── ─<東北>────────────────────────────── ─<甲信越>───────────────────────────── ─<北陸>────────────────────────────── -2003/5/9(金) ◎「街ゼミ」活動報告展 【場所】金沢市役所1階エントランスホール 【主催】学生とまちづくりネットワーク実行委員会 【内容】−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− 「大学の講義や教科書、論文では、社会が直面している問題はわかり ません。 街に出て、街の空気を肌で感じ、街の人と話をすることで、はじめて 社会の問題を把握することができ、学生としてまちづくり活動に参加 できます。」という呼びかけで集まった大学生、大学教員、公務員そ して社会人約30名が昨年9月から「街ゼミ」を始めました。 数年前から大学生と社会人が一緒になって、まちづくり活動の実験に 取り組み始めました。 「安全安心まちづくり」でのあんあんカフェの制作とワークショップ の開催、「金沢大野くらくらアートプロジェクト」での海辺のアトリ エ設計・改修、さらに「香林坊ハーバー」へと活動が拡がってきてお ります。実際のフィールドに出た学生たちは大きな収穫を得ました。 これらの実績を踏まえ、平成14年度から二つの活動を推進してきま した。 1) 県内のまちづくり活動を支援・参加する 2) 街なかで具体的なテーマについて意見交換する「街ゼミ」を開催 する 今回の活動報告展は、これまでに大学生がまちづくり活動に関わった 事例を紹介します。 ●「安全安心まちづくり」でのあんあんカフェの制作とワークショッ プの開催 ●「金沢大野くらくらアートプロジェクト」での海辺のアトリエ設 計・改修 ●「香林坊ハーバー」の設計・改修 ●「都心賑わい回廊」デザイン提案 ●「湯座屋かいわいだより」山中町中心市街地活性化のための瓦版の 取材編集発行 わたしたちの活動は、「平成14年度金沢市ゆめまちづくり活動支援 事業」に選ばれて、活動費の助成を受けております。 【提供】水野雅男さんよりお寄せいただきました。 ─────────────────────────────────── 5/31(土) ■第2回CSCフォーラム   「成功するNPO・失敗するNPO」−NPOが継続して自立・成長するための   マネジメント学習−[198号] ─<中国>────────────────────────────── ─<四国>────────────────────────────── ─<九州>────────────────────────────── 2003/5/28(水)-30(金) ■第11回 環境自治体会議 屋久島会議〜つながろう地球生命圏、めざせ地   域内循環〜[197号] =================================== 2003/6/8(日) ◎第3回Tanto Tantoウォーク(炭都炭都ウォーク) 【時間】第1班 9:45〜14:00くらい 第2班 10:15〜14:30くらい 【場所】集合場所:大牟田駅JR観光プラザ前※小雨決行 【主催】NPO大牟田・荒尾炭鉱のまちファンクラブ 【費用】1,000円(マップ,おみやげ,保険料込み)  ※1:「NPO大牟田・荒尾炭鉱のまちファンクラブ」会員と小 学生以下の参加者は無料。ただし、小学生参加者には保護者 の同伴必要。 ※2:昼食,飲み物,雨具,軍手,帽子持参のこと。 【申込・問合】参加希望者は、必要事項をご記入のうえ、郵送・ファ ックスにて、または「NPO大牟田・荒尾炭鉱のまちファンクラ ブ」のホームページ(http://www.omuta-arao.com)から、お 申し込みください。 〒836-8585 福岡県大牟田市東萩尾町150 有明工業高等専門 学校 建築学科 新谷研究室 気付 大牟田・荒尾 炭鉱のまちファンクラブ「第3回Tanto Tanto ウォーク」係 記入事項:a)希望班(1班or2班),b)氏名,c)性別 ,d)年齢,e)住所,f)電話番号 ※定員:先着35名 【内容】−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− 「炭鉱のまちのルーツを探る小さな旅」 大牟田市・荒尾市を中心に広がる三井三池炭鉱の炭鉱関連施設を巡る ウォーキングツアー第3弾です! かつて、日本一の石炭採掘量を誇った三池炭鉱。日本一までの道のり には、石炭の発見から何百年もの歴史がありました。今回のウォーキ ングは、炭鉱のまちのルーツである江戸時代の炭鉱関連施設や、市内 に残る石炭層などを探訪しながら、まちを巡ります。 きっと新しい発見があるはずです。あなたも炭鉱のまちのルーツを探 してみませんか? 探訪ルート:観光プラザ前→江戸時代の炭鉱関連施設や市内に残る石 炭層を探訪→ゴール:三池地区公民館(全行程約7km/ガイド付) 【提供】加藤浩司さん(有明工業高等専門学校)よりお寄せいただき ました ─<アメリカ>──────────────────────────── ─◇◇定例会◇◇─────────────────────────── ■第2水曜日・・・おぎくぼ塾 ■第2金曜日・・・練馬まちづくりの会       ・・・まちまちサロン(奇数月) →【問合せ先】(有)プラネット 越野 圭子                  E-mail:VZB14263@nifty.ne.jp ■第2土曜日・・・小金井まちづくりの会 ※あくまで曜日は原則ですので、お出かけの際には、確認をしてください。 ─◇◇展示会・展覧会◇◇─────────────────────── (関東) (東海) (関西) (その他) ─◇◇連続講座◇◇────────────────────────── (北海道) (関東) ■世田谷区「道づくり区民塾」[187号] 【期間】2月〜6月 ■聖学院大学生涯学習センター春季講座[196号] <講座内容> (1)「コミュニティ福祉」 就職支援講座  【場所】聖学院大学 さいたま新都心校(彩の国8番館) さいたま市中央区上落合高谷橋2-30 【期間】4月18日〜5月30日(毎週2回:火・金)全12回 10:30〜12:00 (2)「コミュニティ福祉」 リーダー養成講座 【場所】聖学院大学 駒込エリア校(聖学院・駒込駅前ビル) 北区中里2−6−1 【期間】4月15日〜7月8日(毎週1回:火) 全12回 19:00〜21:00 (東海) (関西) ■建築祭参加イベント/街づくりセミナー[194号] 【日時】4月毎週木・金曜日 18:30〜19:30 【場所】曾根崎地下歩道イベント広場 ( 「JIA建築祭2003」会場内) ■道路環境市民塾〜クルマ依存社会を考える〜[194号] 【場所】大阪NPOプラザ 3階会議室 大阪市福島区吉野4丁目29-20 ※第3回は神戸市須磨区で実施します。 【日時】 ・第1回 4月19日(土)13:30〜17:00・第2回 5月17日(土)13:30〜17:00 ・第3回 6月21日(土)10:00〜16:00・第4回 7月19日(土)13:30〜17:00 ・第5回 8月23日(土)13:30〜17:00・第6回 9月20日(土)13:30〜17:00 ・第7回 10月18日(土)13:30〜17:00 (中国) (その他) <ツアー(海外)> <インターンシップ他> ─◇◇その他◇◇────────────────────────── ───────────────────────────────────────── ◆6 公募関係◆ ───────────────────────────────────────── ◇◇活動助成◇◇─────────────────────────── ■「地域づくり活動支援助成2003」公募[196号] ◇◇参加者募集◇◇────────────────────────── ◇◇委員募集◇◇─────────────────────────── ◇◇意見募集◇◇─────────────────────────── ◇◇パブリックコメント募集◇◇──────────────────── <研究・論文公募>────────────────────────── ◇◇懸賞論文◇◇─────────────────────────── ■第5回中部開発センター懸賞論文募集  論文のテーマ「まちの空洞化を救え〜私が市長だったとしたら〜」[197号] 【締切日】2003年9月1日(月)必着 ◎第4回中部の未来創造大賞 【概要】愛知、岐阜、三重、静岡、長野の各県において、個人グルー プ、または団体など(自治体、企業、NPOなど)様々な皆 さんが取り組まれている幅広い分野での「地域づくり」の活 動を簿趣旨、それを広く紹介することにより、新しい中部の 「地域づくり」に役立てていこうとするものです。 【締切】平成15年6月30日(月) 【問合先】中部の未来創造大賞推進協議会事務局 中部地方整備局企  画部  http://www.cbr.mlit.go.jp/mirai/ 【応募方法】中部整備局のホームページにある応募用紙に必要事項を 記入し、事務局まで郵送してください。 各部門ごとに大賞1県(賞状、盾、賞金15万円)、優秀賞 若干件(賞状、賞金5万円)、特別賞 【出典】表記募集の案内より <コンペ>────────────────────────────── <調査地区募集>─────────────────────────── <意見募集>───────────────────────────── <作品募集>───────────────────────────── <テーマ募集>──────────────────────────── ◇◇職員募集◇◇───────────────────────────── ◇◇視察旅行◇◇───────────────────────────── ───────────────────────────────────────── ─◇◇学会大会インフォメーション(2003年)◇◇────────────────── ───────────────────────────────────────── ───────────────────────────────────────── ◆7 編集部からのお知らせ◆ ───────────────────────────────────────── ○情報やご意見をお寄せください  ●「こんなことありました」というエピソード  ●こんな本を読みました(「まちづくり本」のコーナー)  ●研究会やイベントの参加者募集  ●コンサルタントのバイト、WSの学生のお手伝い募集募集 ○週まちのネットワーク 「週まち」に頂いた情報はこれらのML等にも掲載される可能性のあることを 予めご了承ください。     ・松戸まちづくりメーリングリスト     ・まちまちメーリングリスト(まちまち通信)     ・ニフティサーブ「川のフォーラム」 ○お知り合いで配信希望の方がいらっしゃいましたら、お知らせください。 ○情報をお寄せください。みなさんがまちづくりに関係あると思われることな らなんでも結構です。みなさんの手元にある情報を是非お寄せください。 (メール・FAXどちらでもOKです) ○転載に関してはみなさんの自発的な判断におまかせいたします。 ○今後の配信を希望されない方はそのまま、ご返信ください。


週刊まちづくり第199号(2003年4月13日発行)
編集・発行:週刊まちづくり編集部(吉村輝彦・杉崎和久)
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