週刊まちづくり/43号(2000/02/05号)



■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■
□□□□◆週刊まちづくり◆□□□□ ---Weekly Machi-Zukuri---
2000/02/05(毎週土曜日発行)             43号(配信数259)
■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■

【※等幅フォント半角70文字の設定でお願いします】
週まち(週刊まちづくり)ホームページ

┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┓
┃今号の内容                  ┃
┃     1 まちコラム           ┃
┃     2 まちづくり本          ┃
┃     3 まちづくり伝言板        ┃
┃     4 まちづくりカレンダー      ┃
┃     5 編集部からのお知らせ      ┃
┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛

<大学・大学院を卒業されるみなさんへ>
週まち読者には、多くの大学・大学院の学生さんがいらっしゃいます。そのう
ち、今年度で卒業されるみなさんにお願いがあります。
学生の方の多くが、大学のメールアドレスをお使いになっているようです。4
以降、配信先アドレスの変更が必要な方は週まち編集部(machi@sa.uno.ne.jp)
まで、お知らせください。

-----------------------------------------------------------------------------------------------------------------
◆1 まちコラム◆
「気まぐれコラム」【その16】=<伊達美徳>=
-----------------------------------------------------------------------------------------------------------------

<体験的借家論―その1>
 「借家」とかいて、「しゃくや」と読むか「しゃっか」と読むか、あなたは
どちらですか。しゃくやなら庶民、しゃっかなら金持ちかも、。これを書いて
いるWPソフトは、「しゃくや」でないと「借家」と出してくれないから、庶民
のつくったソフトでしょうね。最近の話題は「定期借家法」できたことです。
これがなにを意味するかか分かる人は庶民、あるいは金持ちの貸し家持ち。

 ここで、わたしの体験した住み家の変転を数えてみます。
 持家(一戸建て:生家)―間借り(寮)―間借り(寮)−間借り(寮)―間
借り(寮)−間借り(アパート)−間借り(アパート)―借家 (公団)―借家
(テラスハウス)−借家(公団中層)−持家(一戸建:現在の住居)−借家
(公団高層)−借家(マンション高層)―借家(マンション低層)−借家(マ
ンション高層)−借家(マンション高層)−借家(マンション高層)。

 あらためてエーッと自分でも驚きますが、17も住まいを変えています。こ
のスゴロクのような変転は、数回の転勤及び単身赴任と、引っ越し趣味(都市
の暮らし方自主モルモット的実験)が混じっていますから、普通の人よりはず
いぶん多いでしょう。
 でも、この動きの順序は、日本の高度成長時代を駆け抜けて働いてきたもの
の典型かもしれません。

 ご覧のように借家のベテランです。そこで定期借家法が喧しい世になったの
で、体験的借家論をこの際書いておこうと思いました。
 わざと資料を見ないで書きますから、年代の誤りがあるかもしれません。

 アパート−公団賃貸住宅―持ち家という、人生の住家遍歴典型的コースがあ
る。この持ち家が人生の「上がり」になるとする政策が出たのは、60年代だ
った。
 住宅公団の賃貸住宅は、戦後日本の都市化の中で大きな貢献をしてきた。日
本のそのころわたしは公団賃貸住宅にいたが、建築・都市計画の専門家の卵と
して、その政策、その技術に大きな期待を持っていた。

 ところが、持ち家政策に転換して、公団も分譲マンション業にせいをだすよ
うになった。高度成長時代を流浪しながら働く都市住民として、持ち家政策は
不自然な感じを持ったものである。
 まず、買える金額でないこと、買えるのは職場と遠いこと、転勤に対応しな
いこと、安価な賃貸住宅が低質になってくることなど、生活の基本的な点で本
当に困ったのである。

 持ち家政策の根本のところが、政治的事情であることがその不自然さの大き
な原因であった。いわゆる55年体制を維持するための保守政策に、日本人が
乗せられてしまったのだ。
 それが低質なアパート群と密集市街地を放置し、心の空洞化を招いたのであ
る。そのところを体験的にしっかりと言っておきたいのだ。

 今回はここまで。この論の続きは次回に。(引っ越し趣味の都市計画家)

-----------------------------------------------------------------------------------------------------------------
「脚本家としての参加型建築プロデューサー「チーム・トトリ」」
                           =<三矢勝司>=

-----------------------------------------------------------------------------------------------------------------

■チーム編成
 鳥取県環境共生団地の設計競技は、98年の年末に募集、翌99年の3月に
公開審査が行われ、最優秀設計賞を2チーム、最優秀プロデュース賞を1チー
ムが選出された。
 このプロデュース賞を受けたのが、僕が参加するチーム・トトリだ。
 チーム・トトリは、(有)大久手計画工房代表の伊藤雅春氏の呼びかけで集
まった5人で構成されている。
 伊藤氏、狩野さん(同、大久手)、現地鳥取の設計士・深田さん(クレイ)、
東京世田谷で環境共生コーポラティブ住宅をやっている甲斐さん(チームネッ
ト代表)とおまけの僕(三矢)となっている。
 おおよその母体は、大久手計画工房といっていい体制となっている。

■やっかいな作業の果てに
 この入賞3チームは、3チームとも、現地鳥取の設計事務所と他地域(東
京、大阪、広島)の事務所とのジョイントで構成され、設計チーム全体では7
社が関与するという大がかりな体制を生む結果となった。
 この集団で、およそ10000uの敷地に、50戸の住宅を建設するのが、
鳥取県から与えられた任務である。  
 更に、本件の環境共生団地の事業主である鳥取県、管理主体である境港市の
職員、公開審査の審査員であった地元専門家が参加し、正に多様な主体が、真
摯に環境共生の暮らし実現の為に対話を重ねた。
 こうした設計ミーティングは、企業、行政、地元の専門家との開かれた対話
の場であることから「公開設計」と名付けられた。99年8月から2000年
3月までに8回が実施される。
 またそれだけに止まらず、適宜地元の既存団地住民との対話の場「住民ワー
クショップ」を4回開催した。
 こうした取り組みは、体験の共有、課題の共有と創造的解決の繰り返しの中
で進展していった。
 即ち、地元の自然環境や社会環境と直にふれあう体験を、デザインに関与す
る主体が共有する、お互いの意見の違いを鮮明にしつつ、お互いが合意できる
計画案を創出しながら進めていく、というスリリングなコラボレーションが展
開した。その成果が、この建築計画に結実している。
 公開設計の場で確認された「公共の建物を住民にあてがうのではなく、住民
と共に育てていく」という公営団地の新しいコンセプトにのり、建物というハ
ードと、住民と行政による環境の育成管理というソフトの仕掛けが、これから
始まろうとしている。

 といって、チーム・トトリは第3工区の担当なので、建物は3年経たない
と、建ちませんけどね。
 それから、現在内部で運用しているウェブも、時期をみて一般公開の予定。
ご期待あれ。
(コミュニティ・アーキテクト)

-----------------------------------------------------------------------------------------------------------------
◆2 まちづくり本◆
(今週はお休みです)
-----------------------------------------------------------------------------------------------------------------

-----------------------------------------------------------------------------------------------------------------
◆3 まちづくり伝言板◆
NPOへの事業委託 投稿者:浜田@ミエダイガク
-----------------------------------------------------------------------------------------------------------------

投稿日:02月04日(金)01時59分17秒
───────────────────────────────────
お久しぶりです。みなさま。
僕は今とくに学校では取り組むべき研究もなく、少しふわふわ浮いてます。
で、今、三重県のNPO室がNPOと行政の協働の仕組みを作って、全庁的に事業
の委託などをやっていこうという作戦にちょっとだけ関わっています。
で、まずはお互いのコミュニケーションを図ろうってことで、テーマを決め
てお見合(プロポーズ大作戦)を開催することとなりました。そこで、事業化
の可能性を探ろうというのです。もし、そこで事業化の目処が立てばコンペを
して事業委託するという運びになっています。(全てがこのレールではありま
せんが)
んで、もし、この掲示板を見ている人で、行政からNPOへの事業委託ってのは
こんな事が課題としてあるんだよ、ここをクリアするのが難しい、みたいなこ
とがありましたらアドバイス頂けないですか?
http://alvar.arch.mie-u.ac.jp/~asano-l/index.html

※週まちHPの伝言板より転載させていただきました。(週まち編集部より)

-----------------------------------------------------------------------------------------------------------------
◆4 まちづくりカレンダー◆
-----------------------------------------------------------------------------------------------------------------

◎:新しく紹介するイベント
■:以前紹介したイベント([●●号]は掲載号)
□:追加情報のあるイベント
☆:ホームページ版での新情報

バックナンバーは、以下に掲載中

創刊準備1号|第2号|第3号|第4号|第5号|第6号|第7号|第8号|第9号|第10号|
|第11号|第12号|第13号|第14号|第15号|第16号|第17号|第18号|第19号|第20号|
|第21号|第22号|第23号|第24号|第25号|第26号|第27号|第28号|第29号|第30号|
|第31号|第32号|第33号|第34号|第35号|第36号|第37号|第38号|第39号|第40号|
|第41号|第42号|

◇◇イベント情報◇◇
─<関東>──────────────────────────────
2/5(土)
■都市計画キャラバン・イン・古河 シンポジウム
     「人の集まる都市へ・古河方式を探る」[39号伝言板]

■幸平和人権尊重学級公開講演会(川崎市幸区)[36号連続講座]
     「多文化共生のまちづくり」〜幸区のまちづくりは、いま〜
     延藤安弘(千葉大学教授)「多文化共生のまちづくり」

───────────────────────────────────
2/7(月)
■都市計画家協会視察会
    「第9回多摩ニュータウン視察会」
[第36号]

───────────────────────────────────
2/9(水)
■おぎくぼ塾2月例会 話題提供者:藤田陽子[第35号]

□おぎくぼ塾2月例会 話題提供者:藤田陽子[35号]
     「ドイツ・フランスの街と暮らし 〜ボン、フライブルク、パリ見
      聞録〜」

    【場所】東京電力杉並支社会議室
        杉並区阿佐ヶ谷南1−47−17
    【費用】参加費 通信費・会場費として500円
    【申込】会場予約の都合上、2/8までに出欠を下記までお知らせ下さ
        い。(T:03-5377-7166/F:03-5377-7167)
    【内容】年末年始にフランスへ行ってきた藤田さん。98年にはドイ
        ツに行かれました。
        ドイツのボン、フライブルクでは、広場の使われ方、自動車
        追い出し施策の実状など、フランスでは地方の城壁都市の様
        子やパリでの友人家族の暮らしぶりなど、「まちづくり」と
        いうよりも「街の使われ方」といった視点で集めたスライド
        を紹介していただきます。
        さて、藤田さんについてはご存知の人が少ないと思います。
        私は中野の環境ウォッチングで知り合いましたが、ニフティ
        ーの都市計画フォーラムでも活躍されている人です。それ以
        上のことはご本人から自己紹介していただきたいと思いま
        す。
        広がりのある話が聞けることと思いますので、どうぞお誘い
        合わせの上ご参加下さい。
    【提供】山田清さんよりお寄せいただきました。

───────────────────────────────────
2/10(木)
■まちづくり支援全国シンポジウム
     「被災地まちづくり支援から学ぶ」〜専門家職能と市民の連携を全国へ
[
第41号]

───────────────────────────────────
2/15(火)
■都市計画家協会懇話会
     横森豊雄氏(専修大学教授)
     「海外の中心市街地活性化事例(イギリス、ドイツ編ビデオの上映
      ・中小企業事業団作成)」
[第36号]←2/8から変更

───────────────────────────────────
2/16(水)
■第16回ハウジング研究報告会[第40号]

───────────────────────────────────
2/19(土)
◎FCD2000第一回ミーティング
     保井美樹氏(財団法人東京市政調査会)
     「まちの継続性とは?−BIDというアメリカでの試みから、まち
      のメンテナンスやリニューアルについて考える−」

    【時間】16:00-18:00
    【場所】東京大学工学部都市工学科会議室(工学部14号館8F803号室)
        ※遅れて参加される場合、土曜日ですので14号館入り口がオ
         ートロック状態になり入館できない場合があります。その
         場合は14号館入り口横のスチールボックス内の内線電話よ
         り26258までご連絡ください。
    【申込】申し込みを希望される方は以下の部分のみを鈴木伸治宛
       (nsuzuki@ud.t.u-tokyo.ac.jp)にお送り下さい。
       ()でくくった選択回答する部分には○をつけてご返答くださ
        い。
        例(○勤務先 or 自宅):東京都文京区・・・・・・ 
        ※締め切りは2/11(金)です。
         -----------------------------------------------
          2/19開催のFCD研究会に参加します。
          氏名:
          所属:
          住所(勤務先 or 自宅):
          電話:
          ファックス:
          E-Mail:
         -----------------------------------------------
    【内容】今回のテーマは「まちの継続性とは?」です。
        中心市街地活性化法ができてこの2年弱、全国の自治体が活
        性化基本計画の策定とTMOによるまちの運営に取り組んで
        います。基本構想・基本計画や都市マスタープランをはじめ
        として自治体が有する、まちの計画はかなりの数がありま
        す。その中で今回の「活性化」を考えるとき、「まちの主
        体」や「まちの定義」、「まちとの関わり方」が改めて論点
        になってくるとともに、時間軸も大きな要素になると思われ
        ます。
        そこで、今回のテーマは、「まちの継続性とは?」です。ニ
        ューヨークのタイムズスクエアの再生については、皆さんも
        目にすること、耳にすることが多いはず。
        BID(Business Improvement District)という地区指定
        に基づいて、まちのメンテナンス、リニューアル、イメージ
        創出が民間主導で行われています。10数年前からの継続的
        な取り組みが、今成果を挙げつつあるようです。
        今回、東京市政調査会の保井美樹さんに、アメリカのBID
        の状況をお話しいただく中で、今回の「中心市街地活性化」
        を契機として将来のまちづくりにつなげていくためにはどう
        考えていったらよいのかを、皆さんで考える会にしたいと思
        います 。
      ※FCDとは(MeetingRoom for Future Civic Design)の略です。
       活動の目的は建築・都市・まちづくりに関わる20代から30代に
       かけての若手の横のつながりを作ろうという事を第一の目的と
       しています。企画運営は設計事務所、コンサルタント事務所、
       大学などに勤める若手を中心に行っています。

───────────────────────────────────
2/20(日)
■狛江市都市計画マスタープラン市民協議会市民協議提案書発表会[
第42号]

───────────────────────────────────
2/22(火)
■第146回 都市経営フォーラム
     『都市・地域づくりと文化財保護-登録文化財から世界遺産まで』
[第42号]

===================================
3/1(水)
■第1回都市整備フォーラム(その3)
    「国際競争時代に日本の都市は生き残れるか」
[第40号]

───────────────────────────────────
3/3(金)
■建築学会シンポジウム
     「歴史的建造物の保存に関する専門家の資格・資質をめぐって」
[第40号]

■建築学会シンポジウム 定期借家制度による住宅市場への影響[第40号]

■JAPAN SHOP 2000特別講座
     甦る日本の商業
     〜おしきせ利便の商環境はもう飽きた 次の主役は<街並み商業>
[第41号]

■第3回まちづくり博覧会(一日目)(東京都杉並区)[第42号]

───────────────────────────────────
3/4(土)
■第3回まちづくり博覧会(二日目)[第42号]

───────────────────────────────────
3/8(水)
■おぎくぼ塾3月例会 石井晴美「街の中の道路空間」[第35号]

───────────────────────────────────
3/13(月)
■都市計画家協会懇話会
     佐藤俊行(株式会社都市総合計画研究員)
     「実践報告:チリの都市計画」
[第41号]

◎建築学会第24回水環境シンポジウム
     「循環型システムにおける水と緑−プロポーザルにあたって−」

    【時間】13:00〜17:00
    【場所】建築学会会議室(港区芝5-26-20)
    【定員】100名
    【参加費】会員2,000円 会員外3,000円 学生1,500円
    【申込】建築学会研究事業課 片寄
        E-mail: katayose@aij.or.jp FAX 03-3456-2058
    【内容】
      ・水利用計画と水リサイクル 紀谷文樹(神奈川大学)
      ・廃棄物処理・資源化とリサイクル  輿水  知(大成建設)
      ・省エネ、自然エネ利用 岡田誠之(東北文化学園大学)
      ・水景施設と水の効果 小瀬博之(東洋大学)
      ・自然環境評価・計画(ビオトープと緑化)小河原孝生(生態計画
       研究所)
      ・総合討論とまとめ
    【出典】
建築学会HPより

───────────────────────────────────
3/26(日)
■隅田川大学
     「1999隅田川下流域リバーウォッチング」月島・佃コース
[第35号]

===================================
4/12(水)
◎おぎくぼ塾4月例会
     山田清・井上義教「仮題・子どもたちに学ぶ」

    【提供】山田清さんよりお寄せいただきました。

───────────────────────────────────
4/21(金)
◎土木計画学ワンデーセミナーシリーズ19
    「土木計画における公平論を巡って」

    【時間】9:30-17:20
        ※4/20(木)半日基礎コース 13:00-17:20
    【場所】土木学会図書館講堂 東京都新宿区四谷無番地
    【定員】80名
    【参加費】5,000円(一般), 3,000円(学生)
    【申込】学会誌綴込みの「行事参加申込書」に所定の事項を明記の
        上,土木学会事務局経理課宛FAXにてお申し込み下さい.
        ただし,「現金書留」にてお申込みの場合は,直接「行事参
        加申込書」を現金封筒に同封の上お送り下さい.(事前のFA
        X送信は二重登録の原因となりますので必要ありません).
        なお,前日の半日基礎コースも受講希望の方は申し込み用紙
        の下に基礎コース希望と御書き添え下さい.
        ※申込締切日:4/7(金)【必着】
    【申込問合】土木学会事務局経理課 TEL03-3355-3436
    【内容問合】土木学会事務局企画研究事業課(担当;工藤)
         TEL03-3355-3433
    【内容】地域政策・交通政策でのプロジェクト評価手法は各省庁や自
        治体での指針整備が進み,実務的でもようやく積極的な活用
        が行われています.しかし,現行の指針のほとんどが効率性
        規範に基づいて限定的な範囲の効果項目だけを取り上げる古
        典的な費用便益分析にとどまっていると言えます.そのた
        め,もう一つの重要な社会的規範である公平性の観点から事
        業をどのように評価するかという問題が実務的な場面で疑問
        点として挙げられることが多数あります.効率性以外の規範
        からの評価は政治的な判断や根拠の乏しい非科学的な総合評
        価に委ねるべきという主張がなされたり,あるいは公平論自
        体についての十分な議論が欠けたままに終わっている場合が
        しばしば見られます.
        公平論についてはこれまでに社会科学系あるいは人文系の学
        術分野で多くの議論がなされてきましたが決定的な合意は得
        られておらず,そのため,事業評価の実務の場面で活用でき
        る具体的な評価手法の開発には至ってませんでした.しか
        し,現在の公共事業を巡る国民的な関心の高いこの時期にお
        いて,この公平論の問題についての明示的な議論は避けられ
        ないと言えます.価値判断の問題であるので,広範な決定的
        な合意が得られることは期待できませんが,これまでの公平
        論を巡る多数の議論とその限界を理解し,かつ,事業評価の
        実務から寄せられる疑問と突き合わせ,現時点での議論を総
        括しておく意義が非常に大きいことは確かであろうと思われ
        ます.
        本セミナーでは,これらの研究に従事している各専門家,特
        に土木工学以外の分野からの専門家も交えて,土木計画にお
        ける公平論についての集中的な議論を行うことを目的として
        います.なお,ワンデーセミナー自体は1日ですが,前日に
        は希望者に対して経済学分野での公平論やそれに関連する代
        表的な数理モデル等ついての半日の基礎コースを開催しま
        す.こちらにもご興味ある方はご参加下さい.
     (プログラム)
       4/20(木) One day seminarのための基礎コース(省略)
       4/21(金) セミナー本編 「土木計画における公平論を巡って」
       第1部 公平論を巡る理論と実際的問題
       9:30- 9:40 1-1セミナーの趣旨説明 森地 茂(東京大学)
       9:40-10:10 1-2事業評価の実務からの問題提起 吉田哲生(三
             菱総合研究所)
       10:10-10:40 1-3主流派経済学での公平論 八田達夫(東京大学)
       11:00-11:30 1-4道路整備の実務からの問題提起 菊川滋(建設省)
       11:30-12:00 1-5費用便益分析における効率性と公平性 金本
              良嗣(東京大学)
       12:00-12:30 質疑
       第2部 公平論の計量的分析
       13:30-14:30 2-1顕示された社会的厚生関数の推定 福本潤也
              (東京大学)
       14:30-15:00 2-2修正費用便益分析の考え方 長谷川専(三菱総
       合研究所)
       15:00-15:30 質疑
       第3部 総合討議
       15:50-16:00 3-1 問題提起 -討論のキックオフ- 中村英夫
       (運輸政策研究所)
       16:00-17:20 3-2 討論

===================================
5/10(水)
◎おぎくぼ塾5月例会
    萬羽敏郎「仮題・青葉メール」

    【提供】山田清さんよりお寄せいただきました。

─<東海>──────────────────────────────
2/5(土)
■第2回新建築塾
     平良敬一さんを囲んで住みよいまちへのアプローチ
[
第39号]

───────────────────────────────────
2/10(木)
■平成11年度まちづくり市民講座 「都市が奏でる音と音楽」
     第4回テーマ 「音楽と空間」
[第36号]

◎愛知住まい・まちづくりコンサルタント協議会設立記念シンポジウム

    【時間】14:00-17:00(交流会17:00-)
    【場所】ルブラ王山2階 金鯱の間
        (地下鉄池下駅下車2番出口より徒歩3分)
    【定員】150名(先着順)
    【申込・問合】愛知住まい・まちづくりコンサルタント協議会事務局
           ((株)都市研究所スペーシア内)
           T:052-242-3262/F:052-242-3261
           E-mail machicon@spacia.co.jp
           http://www.interq.or.jp/japan/ai-machi/
    【内容】コミュニティ・住民主導のまちづくりに対する期待が高まる
        なか、「まちづくり・地域づくり」に携わるコンサルタント
        の役割が重要になってきています。住民主体の住まい・まち
        づくりを進める上で住民・行政・事業者・コンサルタントな
        どの連携のあり方や専門家集団であるコンサルタントの役割
        について、豊富な実践と経験をお持ちの講師、パネラー陣を
        お迎えし、その方向性を見出したいと思います。関係者の皆
        様、また興味ある方々のご参加をお願い申しあげます。
     (シンポジウムの内容)
    テーマ 「住民主体の住まい・まちづくりとコンサルタントの役割」
    基調講演 山岡義典 氏(日本NPOセンター常務理事兼事務局長)
         都市計画コンサルタント、トヨタ財団プログラム・オフィ
         サーなどを経て、日本NPOセンターの設立とともに常務
         理事兼事務局長に。自立した市民活動を援助するため第一
         線で活躍中。
    パネルディスカッション
    [パネラー]
     高橋寛治 氏(飯田市教育委員会スポーツ課長)
      前まちづくり推進課長として中心市街地活性化に市民と共に取り
      組む。
     野口和雄 氏((株)地域総合計画研究所取締役)
      都市プランナーとして真鶴町の美の条例づくりなどに関わる。
     吉村伸一 氏((有)吉村伸一流域計画室代表)
      横浜市を退職後コンサルタントとして独立。横浜の多自然型の川
      づくりの実践者。
     山岡義典 氏(前掲)
    [コーディネーター]
     曽田忠宏 氏(愛知工業大学助教授)
      高蔵寺在住。まちづくりを中心として中部における様々な市民活
      動をリード。
    交流会  立食パーティ(会費制 4,000円)
    【提供】石田富男さん(都市研究所スペーシア)よりお寄せいただき
        ました。

───────────────────────────────────
2/15(火)
■静岡県・PFI講演会[
第41号]

─<関西>──────────────────────────────
2/19(土)
■淡路夢舞台を訪ねる―バスツアー見学会[第42号]

───────────────────────────────────
2/26(土)
◎都市環境デザイン会議関西ブロック
     2000年第1回都市環境デザインセミナー
     「NEXT21第1フェーズ居住実験の結果と第2フェーズに向けた改修
      ・予定実験」

    【時間】14:00-17:00
    【場所】NEXT21 2階ホール
        大阪市天王寺区清水谷町6−16
       (長堀通り・上町筋交差点「上本町1丁目」を南に向かい、1
        筋目を東に曲がってすぐです。地下鉄谷町線谷町6丁目より
        徒歩約10分)
    【会費】会員500円/会員外1000円/学生500円
     定員50名/会員優先/申し込み先着順
    【申込】(株)学芸出版社 前田裕資
       Mail maeda@mbox.kyoto-inet.or.jp/F:075-342-2605
    【内容】実験集合住宅NEXT21では、1999年3月第1フェーズ5年
        間の居住実験を終了し、今年4月より第2フェーズの居住実験
        を開始します。第2フェーズに向けた改修部分をふくめ、N
        EXT21の概要と実験結果について報告し、意見交換の機
        会を持ちたいと思います。会員はもちろん、会員外の方も奮
        ってご参加下さい。
     ・報告:加茂みどり(大阪ガス)
     ・コメンテーター:鳴海邦碩(大阪大学)ほか
    【提供】前田裕資さん(学芸出版社)よりお寄せいただきました。

===================================
3/11(土)
■建築学会近畿支部住宅部会・都市計画部会共催講演会
     「英国の都市再生政策と居住地改善」
[
第40号]

─<その他>─────────────────────────────

2/6(日)
■新潟県『里山の森づくりワークショップ』第3回[第37号]

───────────────────────────────────
2/10(木)
■「長崎街道地域づくりシンポ2000」(福岡県北九州市)[第42号]

───────────────────────────────────
2/17(木)〜18(金)
■ラーバンリゾートシンポジウム「中心街の魅力発見フォーラム」[第34号]

───────────────────────────────────
2/21(月)
◎宮崎県・「歴史資源を活かした地域づくり」講演会

    【時間】13:30〜15:30
    【場所】宮崎観光ホテル 3階 光耀の間
    【定員】約500名
    【参加費】無料
    【申込】はがき、又はファクシミリにて、住所、氏名、連絡先を記入
        の上、
        880-8501 宮崎市橘通東2-10-1
        宮崎県地域振興課計画班 講演会係
        F:0985-31-8063/T:0985-26-7047
    【内容】講師:佐原 真(国立歴史民俗博物館館長)
    【出典】
宮崎県庁HPより

───────────────────────────────────
2/27(日)
■新潟県『里山の森づくりワークショップ』第4回[第37号]

─◇◇定例会◇◇──────────────────────────
■第2火曜日・・・中野のまちづくりを考える会
■第2水曜日・・・おぎくぼ塾
■第2金曜日・・・練馬まちづくりの会
      ・・・まちまちサロン(奇数月)
→【問合せ先】(有)プラネット 越野 圭子
                 E-mail:VZB14263@nifty.ne.jp
            ※前号のイベント情報に転載させていただいた「ま
             ちまち通信」の問い合わせ先も同じです。
■第2土曜日・・・小金井まちづくりの会
※あくまで曜日は原則ですので、お出かけの際には、確認をしてください。

─◇◇展示会・展覧会◇◇───────────────────────
【開催中】 〜3/31(金)
■昭和のくらし博物館 ミニギャラリー展 
     「仕事ばんざい ランベルトくんの徒弟日記」さし絵原画展
[第28号]

─◇◇連続講座◇◇──────────────────────────
■暮らしと住まいの市民学校(くらすま塾)99
  第2期 暮らしと住まいの知恵を学ぶ
[第28号]
  【期間】平成11年11月〜12年3月(毎月2回)
      毎月第2・4土曜日(原則)14時〜16時
  【会場】目黒区三田フレンズ2階「三田集会室AまたはB」

■昭和のくらし博物館土曜夜間講座 火鉢を囲んで建築の歴史Part1[第35号]
  【日程】1/22、1/29、2/5、2/12
  【時間】18:00〜20:00
  【場所】昭和のくらし博物館

■昭和のくらし博物館土曜夜間講座 火鉢を囲んで建築の歴史Part2[第35号]
  【日程】2/26、3/4、3/11、3/18
  【時間】18:00〜20:00
  【場所】昭和のくらし博物館

■幸平和人権尊重学級(川崎市幸区)
  「多文化共生のまちづくり」〜幸区のまちづくりは、いま〜
[第36号]

 【日程】2/5〜3/25の毎週土曜日
 【時間】13:30〜16 :00 ※3/25のみ10:00〜16:00
 【会場】川崎市幸市民館 他

■第6回すまい・るカレッジ(入門編)
  「戸建て住宅の快適な住まいづくり」〜省エネルギー住宅、健康住宅〜
[第40号]
  【日程】1/19(水)、26(水)、2/2(水)
  【時間】13:30-16:00
  【会場】住宅金融公庫本店9階大会議室
      文京区後楽1−4−10

■平成11年度まちづくりアカデミー
  「居心地のよい街−住民と行政の協働による住環境維持−」
[第40号]
 【日程】2/9(水)、2/16(水)、2/19(土)
 【場所】くりっく(世田谷文化生活情報センター)生活工房 セミナールームB
     (三軒茶屋 キャロットタワー 低層棟 5階)

─◇◇学会関係◇◇──────────────────────────

■2000年建築修復学会横手大会―横手 まちづくりの文化資産― [第40号]
 【日程】2/11(金)、12(土)、13(日)
 【申込先】横手市役所地域戦略室  (担当:高橋・佐越)
      〒013-8601 秋田県横手市中央町8-2

─◇◇その他◇◇──────────────────────────

-----------------------------------------------------------------------------------------------------------------
◆5 編集部からのお知らせ◆
-----------------------------------------------------------------------------------------------------------------

○情報やご意見をお寄せください
 ●「こんなことありました」というエピソード
 ●こんな本を読みました(「まちづくり本」のコーナー)
 ●研究会やイベントの参加者募集
 ●コンサルタントのバイト、WSの学生のお手伝い募集募集

○週まちのネットワーク
「週まち」に頂いた情報はこれらのML等にも掲載される可能性のあることを
予めご了承ください。
    ・松戸まちづくりメーリングリスト
    ・まちまちメーリングリスト(まちまち通信)
    ・ニフティサーブ「川のフォーラム」
○お知り合いで配信希望の方がいらっしゃいましたら、お知らせください。
○情報をお寄せください。みなさんがまちづくりに関係あると思われることな
らなんでも結構です。みなさんの手元にある情報を是非お寄せください。
(メール・FAXどちらでもOKです)
○転載に関してはみなさんの自発的な判断におまかせいたします。
○今後の配信を希望されない方はそのまま、ご返信ください。


週刊まちづくり第43号(2000年02月05日発行)
発行:週刊まちづくり編集部(吉村・杉崎・山崎)
E-mail:machi@sa.uno.ne.jp
FAX:052-917-1210(吉村)
URL:http://member.nifty.ne.jp/Teru2/w-machi/




ニフティサーブトップページ メンバーズホームページ ニフティ会員のホームページ メンバーズホームページフォーラム


お問い合わせはこちらまで